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「成田」とは何か―戦後日本の悲劇 (岩波新書)
 
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「成田」とは何か―戦後日本の悲劇 (岩波新書) [新書]

宇沢 弘文
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

25年の対決の後に,はじめて国と反対派との会合が開かれた.学識経験者として公開シンポジウムに参加した著者は,社会的費用の観点から空港の欠陥性を明らかにし,自らの苦悩の体験を通して成田問題の本質に肉迫する.そこに民主主義の未成熟と工業化・開発至上主義に由来する戦後日本の悲劇の本質がくっきりと浮彫りされる.

内容(「BOOK」データベースより)

25年の対決の後に、はじめて国と反対派との会合が開かれた。学識経験者として公開シンポジウムに参加した著者は、社会的費用の観点から空港の欠陥性を明らかにし、自らの苦悩の体験を通して成田問題の本質に肉迫する。そこに民主主義の未成熟と工業化・開発至上主義に由来する戦後日本の悲劇の本質がくっきりと浮彫りされる。

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1992/2/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004302161
  • ISBN-13: 978-4004302162
  • 発売日: 1992/2/20
  • 商品の寸法: 17.5 x 11 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 251,024位 (本のベストセラーを見る)
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By eTMkawa
形式:新書
本書は成田空港問題に一種の仲裁役として携わった著者の手になる、

住民と国の間の紛争の記録(90年代初頭まで)です。

あらかじめ断っておくと、

著者は一貫して住民の側から紛争を捉えています。

あるいは不公平に映るかもしれないし、

共産主義により所を求める人々を美しく描きすぎにも思えますが、

大多数の人が土地を収用される住民側の立場になる可能性が高いでしょうから、

よしとすべきだし、学ぶ点も多いでしょう。

本書で最も印象的に残ったのは、

農民・住民にとって土地がいかに重要な存在なのか、

投機や商取引の対象として見てしまうのがいかに短絡的なのかということです。

また、当時の政官界はいかに住民に対して理不尽に振舞ったか、

司法はいかに冷たい法解釈でもってその振る舞いを後押ししたのか…。

そして、現在、例えば米軍基地や原発の設置において、

かかる振る舞いは改められているのか、

はたまた変わることなく繰り返されているのか…。

本書で浮き彫りにされる日本の民主主義の未熟性は、

未だに重い課題として我々に突きつけられていると感じました。

最後に。著者の真摯な姿勢には感銘を受けました。

テレビタレント化している「センセイ」方とは大違いですね。
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