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「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書)
 
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「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書) [新書]

下條 信輔
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

第21回(1999年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞

内容説明

意識の成立過程を追い「心」の全体像を探る他者の心の存在によってはぐくまれる意識は、脳や心とどのようにつながっているのか。認知・脳科学の最新研究をふまえ、人間の存在の本質にスリリングに迫る。

登録情報

  • 新書: 262ページ
  • 出版社: 講談社 (1999/2/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061494392
  • ISBN-13: 978-4061494398
  • 発売日: 1999/2/19
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
1999年に出版された本書を最近はじめて読んだが、まったくもって「新しい」印象をうけた。しかもそれは、「古典は常に新しい」の「新しさ」に近いように思われた。最新の(現在はもっと進んでいるのかな?)脳科学や認知科学の知見を縦横無尽に駆使しつつ、しかし言われていることの中心にあるのは、おそらく普遍的な思想といってそう遠くないものである。
「色」とは、「ものに帰属される性質」ではなく「関係性の質」だ、と様々な要素がからみあった「場」として知覚される「色」の実像を示す。ヒトは意味の「真空状態」を嫌い、だからその認識はつねに秩序や因果を探し求めるという事実を、「直感的判断の錯誤」の根本的な原因として、再確認する。「記憶」とは、脳内で独占されているものでも、さりとて個の身体に閉鎖しているものでもなくて、周囲の環境をはじめあらゆるものに「もたれかかる」ことそのものである。
こうした「新しい」見方は、よくよく考えてみれば「人間の生はすべて、他のものとのつながりのなかにある」とか、「人間は意味なしには生きられない」とか、古今東西の思想やもっといえば宗教がよく語ってきたところである。だから本書は、実に「古典的」な雰囲気をかもし出しているのだ。もちろん、それが徹底して「科学」の言葉と論理で説きあかされているから、他では得難い感動と圧倒的な魅力がある。
ただ、そういう読み方を超えて非常におもしろかったのが、脳の一部(扁桃核)を切除したサルは、本人(?)が狂うのではなく彼のまわりの他のサルの方がパニック状態に陥る、という実験事例の紹介である。「心」が存在する場所は「他人」なのではないか、という著者の逆説的な発想を、裏付けてくれるかのような、激しい好奇心のわいてくるいい話であった。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おもしろい! 2005/3/20
形式:新書
視覚研究、最近はTMSなどでも著明な認知科学者下條信輔氏の心、意識に対する独自の論考。雪が白く見えるのはなぜか?等の入りやすい疑問から始まり、沢山のとても面白い神経生理学的実験の紹介を通して、「錯誤」かそうでないかは脳の内部の神経機構からは決められないという結論を導き、脳を取り巻く時間的文脈(「脳の来歴」)と空間的文脈(「脳-身体-環境の相互作用」)が心、意識の問題に迫るポイントであることを示していきます。後半はその2つのポイントから、脳に「中枢」はあるか?「他者の心」は錯誤か?自分自身に対する心の理論、感覚言語の獲得過程、意識が現れる時、無意識が無ければ意識はないか?、意識を科学するために必要なこと、等について興味深い論考がとてもわかりやすく展開されています。個人的には、著者が挙げていた2つのポイントは、いまの脳科学について漠然と感じていたもやもやをすっきりと整理してくれました。とても新鮮でユニークな視点で論じられており、全てのページが印象的だった一冊でした。この内容でこの値段、おすすめです!
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
無意識と意識 2005/12/1
形式:新書
まず、「錯誤」について論考することから本書は始まっている。色に関する錯視、長さに関する錯視、温度に関する錯覚、、、等の例を出しながら、著者はこれらの「錯誤」は実は脳の正しい活動の結果であることを、正しく指摘する。意識下の脳の情報処理過程を経て、これらの「錯誤」は生まれている。

これらの事例が明らかにするのは、われわれの意識は脳の無意識的な処理を下敷きとして立ちあらわれており、その意味で無意識が意識に先行する、ということである。これは、結構不思議な事態だ。というのも、普通「無」ということは「有」なしには理解されないからである。「借金」というタームが理解されて始めて「無借金」というタームがあらわれ、理解される。「無法」は「法」なしには理解されない。しかし一方で、上記の通り、「無意識」は「意識」に先立って存在している。

このことについて著者はこう考える。

<意識の基盤は、少なくとも「周辺的」であり、たぶん無意識的なのです。そして意識の役割は、同時に身体的で生理的な基礎でもあります。そして再三述べてきたように、意識の中心と周辺、周辺と無意識の境界は、注意や経験によって揺れ動き、重複し、また場合によっては反転するのです。>

この結論に到達するまでに、丁寧に著者は言葉を重ねている。そこが良心的で好感が持てる。もう一冊読んでみたい。
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脳を活動させるエネルギーを得る為に肉体は必要という論理ではなく、意識するという活動にとって、肉体もさることながら、まわりの机やテレビや鉛筆、山、川、宇宙全体、なん... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: komerou
じっくりと向き合うに値する良書
10年以上前に刊行されたとは思えないほど
新しく、刺激的で、かつ難解な一冊。

脳の「来歴」というキーワードで、... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: アジアの息吹
認知神経科学のよい入門書。
認知神経科学の知見をきちんと受けて書かれた入門書。
入門書ゆえ不明瞭だったり、説明不足だったり、論理の飛躍も散見されるが... 続きを読む
投稿日: 2008/1/24 投稿者: ex-phenomenologist
知覚の錯誤の分析を入口として、「心を知る」可能性を論じた本
... 続きを読む
投稿日: 2008/1/16 投稿者: 石岡岩石
明晰だが難解
前著『サブリミナル・マインド』同様、論旨は明晰だが、新書としては内容が高度で難解です。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/18 投稿者: セカい共和国屁
倫理的に
最終章で人間の倫理的な問題に触れているのがとてもよかった。意識の問題を突き詰めるとき、人間とは何かということに突き当たる。あるいは、どこまでが人間なのかと。サブリ... 続きを読む
投稿日: 2006/12/18 投稿者: kidd
心が広がる!
この本を読んで、最初に浮かんだ言葉は「心は孤立していない」ということです。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/17 投稿者: ロッキン整体師
心理学者は言葉に支配される
自然科学者は事象に支配され、人文科学者は言葉に支配される。

著者は脳神経科学の行き着く先の人間問題について鋭く... 続きを読む
投稿日: 2006/2/25 投稿者: 清水泰行
矢印から力学系へ
錯覚や誤った判断など,身近かつ体系的に生じる認知の錯語の分析をきっかけに,認知の「合っている/間違っている」の境界を問い直す。その中で,認知とは,意識とは,と考え... 続きを読む
投稿日: 2005/1/24 投稿者: しじみがい
心理学の本です
心はどこにあるのでしょうか。
よく、人の心の本当のところはわからないと言います。
しかし、私たちは他人にも心があると確信している。... 続きを読む
投稿日: 2002/2/6 投稿者: 総
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