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「悪」と戦う
 
 

「悪」と戦う [単行本]

高橋 源一郎
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

少年は旅立った。サヨウナラ、「世界」―。衝撃のデビュー作『さようなら、ギャングたち』から29年。高橋源一郎による“世界文学”の誕生。

著者について

少年は旅立った。サヨウナラ、「世界」――衝撃のデビュー作『さようなら、ギャングたち』から29年。著者自身「いまの自分には、これ以上の小説は書けない」と語った傑作がついに刊行!

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/5/17)
  • ISBN-10: 4309019803
  • ISBN-13: 978-4309019802
  • 発売日: 2010/5/17
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ただの 悪 ではなく「悪」であることがミソなのかもしれない。
語り手である小説家の夢想の中で、少年に変身した幼児ランちゃんは、人類に危機にさらされた動物たちのために殺人することを求められたり、いじめに加担したりいじめられたり、最後には愛されてぼろぼろになったぬいぐるみを引き裂くことを求められたり。これは作者が自分の子どもにプレゼントした、既成のヒーローものではない戦いの物語なのかもしれない。
最初と最後の小説家の語りは、ケストナーさんの少年小説の前説を思い出させて割といい感じだったり、かつてのあくどいまでの既成のキャラクターの引用も抑えられている。そして、読みやすい。しかし、読み終わって何を読んだのかという思いが残るのはなぜだろう。あまりにも、現実の戦い、世界と切り離されているからだろうか。
ある意味でこれは、遅れてきたマンガであり、ファンタジーなのではないかと思う。そしてそれを喜ぶのは、ギョーカイ人とそのファン層、予備軍かな、とちょっと意地悪な気持ちにもなった。「親バカ」小説という見方も。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2010/5/18
形式:単行本
先月は村上春樹氏の「1Q84 BOOK 3」が発売され、ちょっとした社会現象の様相を呈し、アマゾンのレビューも我先にと100件近くがあっという間にアップされたりして、「文学」にこんなに熱くなるなんてまだまだ日本も捨てたもんじゃないとか思っていたのですが、「『さよならギャングたち』から29年ー 高橋源一郎による〈世界文学〉の誕生!」という氏のファンなら思わず手に取りたくなる帯の惹句の本作には未だ一件しかレビューがないのはいったいどういうことでしょう。まぁそういう由無し事は置いておくとして、氏に関しては文芸誌に掲載されていても対談やインタビュー以外は目を通さず単行本でしか読まないので、「いつかソウルトレインに乗る日まで」がいまひとつ不本意だった時に、ふとこんなことを思いつきました。「さよならギャングたち」が1981年、「優雅で感傷的な日本野球」が1988年、「日本文学盛衰史」が2001年、そして2010年の「『悪』と戦う」と題された新作、つまり我々氏の愛読者が快哉を叫ぶ作品というのはおよそ10年の周期で現れ、その間の作品はある種の習作の役割を有しているのだと。かの村上春樹氏も、今はどうか知りませんが、自分が熱心な読者だった頃は長編の前には必ずその原型のような短編を書いていました。というわけで、自分としてはディケイドの作品と盛り上がりつつ手にした本作ですが、ことばの発達が遅れている次男の「キイちゃん」と唯一会話のできる長男の「ランちゃん」を主人公に、公園で知り合った「奇形児」の「ミアちゃん」、後半キー・パーソンとなる「マホさん」らが氏ならではの手際で時空間や在り方をない交ぜにしながら展開する物語、とまとめようと思えばまとめることができます。あまりこのレビューでこうだああだと云々するのはどうかと思いますので控えますが、ラストで出てくる作者自身とシンクロする「わたし」の、「ひとつの『世界』は、他の『世界』によって支えられているのだ。お互いの『世界』によって、支え合っているのだ。」「わたしには、疲れて眠っているお母さんを起こすようなことはできないのでした。」という二点を結んだところから遡及して読むように作られている物語のように読めました。故意かどうかわかりませんが、後半、「さよならギャングたち」を連想させられるイメージが矢継ぎ早に出てきますが、書き出しのあたりで「わたし」が「ピンチランナー調書」前後の大江健三郎氏のような立ち位置で子どもたちに関わってくるので、そういうふうに読めたのかもしれません。しかし、「さよならギャングたち」とは決定的に異なるラストに、作者の円熟というか、なにかまた作家としてのここからの展開が感じさせられたといっては贔屓の引き倒しになるのでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「悪」って 2011/7/3
By 清河
形式:単行本
僕は、高橋源一郎さんの単行本を初めて読みました。
新潮に掲載された「お伽草紙」を見て興味を持ったからです。
そして、「お伽草紙」にも出てきたランちゃんとキイちゃんが出てくるお話。

正直1回読んだだけではうまく理解はできませんでした。
なにが、「悪」なのか、ランちゃんは何と戦っているのか。

でも、物語の中のランちゃんもきっと、そう思っていたはずです。
「善」と「悪」ではなく、正しい「悪」と正しくない「悪」。
こどもにはわからない、おとなだってわからないかもしれない。

あまり難しい言葉もなく、字数もそんなに多くはないので
早く読めますが、考えてしまうことがたくさんあります。

もう1度繰り返して読んでみようと思います。
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最近のカスタマーレビュー
いいのか悪いのか
期待して読んだ。
すらすら読めるのはいいのだが、
とくべつよかったとは思わない。... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: K.I.1983
面白い。そしてすぐ読める。
三歳の男の子「ランちゃん」が、『悪』の手に落ちた一歳半の弟「キイちゃん」を取り戻す為、
幾つもの平行世界を渡り歩く、という物語。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 如那傘如臼太
ん〜、どぉなんだろう???
確かにいまの著者には「これ以上の小説は書けない」だろうなぁ、と思う。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: むっく
2010年現代文学ベスト2(私家版)
まず、これは「高橋源一郎」の(現時点での)集大成ですね。
なので大袈裟に言えば日本の(純)「文学」の総決算とも言えるかと。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: BRマニア
子供を守るということ。
2010.06.07 駅ビルの書店にて。同日読了。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 皐月 稔
弱者を装う悪
村上春樹の描く悪には、人間の持つプリミティブなエネルギーを感じますが、この作品で描かれるカッコ付きの悪は、むしろ市民社会の倫理と対峙するものです。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: 村田 繭子
とてもおもしろかったです。
月並ですが、とても楽しく読むことができました。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: どれみ
「悪」との戦いを描く部分が抽象的過ぎる気がする
... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: モワノンプリュ
変質者の言い訳みたいな気持ち悪さ
設定が面白そうなので買って読んだけれど、得体の知れない「気持ち悪さ」が残った。親子の会話や大人と子供の会話が妙に薄っぺらくて気色悪い。なんだろうか…。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ハートリーフ
よくわからないけど、わかるのは「戦い」続けなきゃいけないってこと
「『いつかソウル・トレイン〜』はわかりやすすぎる!わかってほしいって感じがおじさんっぽくてやだ!」と思ってたら、この小説はよくわからない!... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: キャラメルマキアート
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