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「恋する身体」の人間学―シリーズ・人間学〈2〉 (ちくま新書)
 
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「恋する身体」の人間学―シリーズ・人間学〈2〉 (ちくま新書) [新書]

小浜 逸郎
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

プラトンやデカルトなどの哲学者は、身体や情緒の問題を、うまく解きほぐすことができなかった。そのためその人間観は、私たちの経験や常識とはどこかずれている。そこで本書では、誰もが納得できる話から始めて、少しずつ思考を重ねていき、情緒や身体の本質に迫っていく。その過程で、人間が社会生活を営む上で欠かせぬ言語を取り上げ、言語だけが「意味」をもつのでなく、身体や情緒も「意味」性を帯びており、社会を作り上げる要素でもあることが示される。私たちの性愛感情の源にも迫った本書は、「人間」という存在を深く理解する上で示唆に富む、新しい人間学の試みである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小浜 逸郎
1947年横浜市生まれ。横浜国立大学工学部卒業。家族論、教育論、思想、哲学など幅広く批評活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2003/06)
  • ISBN-10: 448005992X
  • ISBN-13: 978-4480059925
  • 発売日: 2003/06
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 635,241位 (本のベストセラーを見る)
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By トシ
形式:新書
情緒や身体というのは、哲学があまり扱わないテーマだが、それを敢えて取り上げようとしている。

私たちが「ことば」によって「社会」という関係世界を作っていることは、間違いないだろう。ただ、この関係世界を存続させているものが、「ことば」だけなのか、と言えば、違うような気がする。

「ことば」の外側にありながら、社会を社会たらしめているものは何か、という問いに身体や情緒という観点を据えるのが本書の議論だ。「ことば」を身体や情緒との関係から捉え直す試みと言ってもよい。

身体を「意味」の体系として捉えることは、メルロポンティをはじめ多くの識者がすでに論じているが、ここでも身体や情緒を「意味」を読み解くキーとして用いている。

「意味」を言語の内部でのみ考えようとすると限界があって、言語をはみ出たところにあるものとしての「意味」をどう捉えるか、が問題になる。

このことは、私たちが「ことば」によって関係を生み出し、「ことば」によって思考することの制約や限界を考えることにもつながる。

「エロス」は、哲学にふさわしいテーマかもしれないが、エロスや性愛を身体との関係で捉え、「恋する身体」として扱おうとする試みは、あまり哲学的ではない。フロイトの限界や問題点にも言及しながら、情緒や身体を哲学しようとしている。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
最近哲学の本を読んでおり、その延長で手に取った本だった。著者の言うとおり、過去の「偉大な」哲学者は「よく生きる」ことを追求していたわりに、恋愛に対して言及している例が少ない。私個人のことを考えてみると、「よく生きる」ことと「恋」は切り離せない関係にある…たとえば、飲み会で素敵な異性に出会ったら「今日はいい日だった」と思ってしまう…のに。たぶんこういう人は私だけではないと信じたい(苦笑)。
著者は哲学・心理学・言語学(!)という視点から「人間が恋をするしくみ」を追求していて、単なる相性占いの本をめくるよりももっと深く、もっと複雑で精神的な「人間が恋をする仕組み」を考えさせられた。哲学的な用語が多々登場するけれども、分かりやすい例をひいて説明しているために抵抗なく読めると思う。しかし、「恋」的な要素を期待して読むとするならば、すこし物足りないかもしれない。この本を恋に関する本と呼ぶには、ややアカデミックな要素が強すぎる著書だと思う。
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恋に迷ったら 2005/1/21
形式:新書
 著者は哲学をやっている人。日常の感覚を思想的に表現するさまは見事。本書では心(情緒)に中心をおき、身体との関連性を説いています。そしてそこに介在する言語の意味するものの限界をみようとする。人が囚われる性愛感情は言語の限界の位置にあり情緒と切り離せないものだということを親しみやすい事例で表現している。
 また言語の本質とはなにかということでソシュールの考え方の基本の部分を解説してくれている。
 本書を読めば恋する心のもどかしさの原因はこういうことなのかと、腑に落ちるに違いない、
 恋に悩んでしまう人にはおすすめです。
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