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42 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
待つことから生まれるもの,
By GIRL (JPN) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「待つ」ということ (角川選書) (単行本)
特に携帯時代が始まる前は、待つ、という状態が当たり前でした。待ち合わせに迷ったり、待ってる時間にイライラしたり、 その中に期待や不安が入り混じるあせり… でも、その「待つ」ことによて、待つ対象者への関係性の認識が、 どれほど深まるかということを思い出させてくれます。 昔は、何かに期待し、待ち、本を読んだり、色々なものに興味を持ったり。 そういうことができなくなった今、現代の我々は、哲学的思考が出来るのか? もしかして、待たなくていい社会に、「深く熟慮する力」を 奪われているのではないかと、自ら自問自答してしまいます。 (でも、ちょっと後半からネタが散漫になってきて、 あれ?ネタ切れしてない?という感じの話題の入れ方だったかな。 強いて言えば、前半の考察路線を後半まで維持して欲しかった・笑!) 生活全体を見つめなおしてしまう貴重な一冊です。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
待たされない、待たされるの狭間で・・・,
By
レビュー対象商品: 「待つ」ということ (角川選書) (単行本)
冒頭で著者が述べるように、確かに待たされない社会になってきた。ネットショップでも3日も待たされるとイラッとするほど。ただ、人間の生き方そのものはそれほど早くなっているわけではない。せいぜい、子供の成長が昔より早い、くらいだろうか。それ以外は依然として、以前のように待たなければわからないこともあるし、待たされるのである。時間をかけなければわからないことは確かにあるのである。この本を読んでいて、「早く答えを教えて欲しい!」と思ったのが本音だった。ただ、「待つ」ということについて、見事なほど「そうなんだよね」と肯定的に述べてくれて「参ったな」という感じである。私は待っている、と自分で思っているのだが、待ったその先に何を期待して「もう待たなくてもいいんだ」と思えるのか、実はわからない。だから「待てる」のだろうか。終わりを待っているのではない、私は始まりを待っているのである。本書は読む人が「何を待っているか」によって、読む章がかなり変わってくるのではないかと思う。逆に言えば、生涯をかけて読み直せる本という気がする。
31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「待つ」という行為の可能性とその是非,
レビュー対象商品: 「待つ」ということ (角川選書) (単行本)
現代が、待たなくてもよい社会、待つことができない社会になったのは、言うまでもなく情報メディアの発達によるのだろうが、より正確に言うのなら、メディアの発達が「待つ」という概念に‘重量感’をもたらし、私たちはその‘重さ’に耐えられなくなってきているということなのだろう。しかし、「待つ」ということは未来に期待することであるのだから、‘今’を生きることにはならない。だから希望などもつべきではなく、もつ必要もなく、今するべき目の前の瑣末な事をこつこつとこなして感受性を磨いていけば、全く予想していない‘恩寵’がもたらされるだろうと、うかつにも私たちは‘期待’してしまうが、希望を持たずに私たちは生きていけるのだろうか。生きる意味というものは未来からもたらされるのだから。果たして私たちは無意味に生きていけるのだろうか。本書はその答えではなく果てし無い考察である。
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