タイトルとオビにちょっと惹かれて手に取った。
この30年間、日本経済はバブルに踊って、バブルに泣いた。
新聞やテレビは「景気は回復した」というものの、どうも実感として今ひとつ!?と感じ、そんな時代に翻弄される毎日にウンザリしているのは、私一人だけでもあるまい。
さらに、最近「儲かる」とか「強い」という形容詞は、IT関連の会社にしか冠されない言葉のように思っていたが、この武蔵野という会社は、その手の会社ではない。
われわれにも馴染みのある、あの足拭きマットやモップの「ダスキン」の代理店で、なんの変哲もない商品を商いながら30年間にわたって、実績を上げ続けている会社なのだから、思わず「なんで?どうして?」と聞きたくなる。
その秘訣は、この本の中で「9つの心得」という切り口でまとめてあるが、その一つひとつは「経営者でもない私でも、思わず、その通り!」と膝をたたいてしまう、当たり前の心得とも言えるが、ただ最近、堀江モンのライブドア、村上ファンドといった怪物(?)の登場で、この「当たり前」の感覚が世の中で通用しなくなってきて、半ば忘れかけてきた、正しく「プロサラリーマンの心得」なのだ。
とこで、この小山社長、みごとに30年間で、わずか3回の減益というすごい実績で、自分のやり方の正しさを立証してみせている。
日本の企業の99%が中小企業だそうだ、その中小企業経営のカリスマといわれる小山さんの本は、久しぶりに痛快で説得力があった。