「平成の大合併」と「三位一体改革」の本質を、手っ取り早く知るために役立つ本。
大合併をした市町村としなかった市町村の現実、三位一体改革が実際に地方財政に与えた
影響、夕張の財政破綻に関して北海道が果たした役割など、大変分かりやすく参考になっ
た。
価格・ページ数から言って事例の分析が表層的なのはやむを得ないのだが、最終章の地域
立て直しの実践例において、市職員削減と企業誘致が高く評価されているのは理解に苦し
む。
市職員の大幅な削減は住民サービスの低下と地域経済の沈滞に結びつくし、外からの資本
導入は結局資本に振り回されて地域のためにならなかった例が少なくないはずであり、著
者の従来の主張とも相容れない気がする。
良い本だが、その部分で減点1とした。