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「常識」としての保守主義 (新潮新書)
 
 

「常識」としての保守主義 (新潮新書) [単行本]

櫻田 淳
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

保守主義とは何か。頑迷に旧いものを守る思想ではない。右翼やタカ派とイコールではない。ましてや特定の国や人種を排除する偏狭な姿勢でもない。伝統を尊びつつも、柔軟かつ大胆に新しいものを取り入れ、中庸を美徳とする----その本質を成立の歴史や、ド・ゴール、吉田茂等の代表的保守政治家から学び、これからの可能性を探る。混迷を極める政治状況を考えるうえで必要な視点を提示する、濃厚かつ刺激的な一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

保守主義とは何か。頑迷に旧いものを守る思想ではない。右翼やタカ派とイコールではない。ましてや、特定の国や人種を排除する偏狭な姿勢でもない。伝統を尊びつつも、柔軟かつ大胆に新しいものを取り入れ、中庸を美徳とする―その本質を、成立の歴史や、ド・ゴール、吉田茂等の代表的保守政治家から学び、これからの可能性を探る。混迷を極める政治状況を考えるうえで必要な視点を提示する、濃厚かつ刺激的な一冊。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 新潮社 (2012/1/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4106104520
  • ISBN-13: 978-4106104527
  • 発売日: 2012/1/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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元来、保守主義は、偏狭なナショナリズム、頑迷な現状維持主義、知識人による上から目線の観念論とは無縁である。むしろ、異質なものを受け入れる開放性と自由主義、変化に対応する進取の気性、プラグマティックな現実主義と国民への信頼を基盤にしたものである。そこには、ある一定のイデオロギーや政策セットなどない。状況に適応して柔軟に現実的政策を打ち出す「中庸の作法」にこそ保守主義の真髄がある。
従って、ここで参照される5人の保守主義の政治家たちは、共通して保守主義の「作法」に従って成果をあげているが、実行した政治の内容は実に多様である。そこに、保守主義の多様な豊潤さと、香りたつような魅力が生まれる。
今の日本の政治のお粗末な状態にあるのは、最大野党である自民党がしっかりとした魅力ある保守主義を提示できないからでもある。自民党は、民主党に対抗して新たな人気取りマニュフェストを提示するのではなく、災害や国際的な経済危機など、予測できない事態が将来に起ころうとも、柔軟に対応できる保守主義の作法の魅力を十分に伝えなければならない。そう、思わせる素晴らしい本である。
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この本では、ドゴール、チャーチル、レーガン、吉田茂、アデナウアーといった近代、現代を代表する5名の政治家達を比較しつつ、保守主義の定義を詳しく述べてくれる。難しい言葉が結構出てきたり、内容が内容だけに読みにくい文章は、ちょっと難点であるが、本書の内容には高得点をつけたいと思い★5つとした。ここ数年、保守主義、右派、左派、タカ派、ハト派など、与党民主党、最大野党自民党ともに、政党内の政治思想はバラバラである。何も決められない、党の方針がころころ変わる民主党、自民党本来の保守政治の本道を見失った迷走中の自民党の議員さん達には、とくに祖国の危機を十分察知し、第二次世界大戦後の疲弊したフランスを救ったドゴール、敗戦国ドイツの立て直しに大いに尽力したアデナウアーの爪アカがあるなら飲んで、もう一度初心に戻って勉強してほしい。この本を読むと、私利私欲、権力欲ばっかりの日本の現状の醜い政治がクローズアップされる。政治には、もともと政党闘争がなくてはならないが、この国をどのような方向に導くか、その点に力点を置くのではなく、単に政局に走る政治家の多いこと、無残である。
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By vatmideo トップ500レビュアー
長文で理屈っぽく、すらすらと読み進めることができない文章ですが、じっくりと読み解くとなるほどとわかります。
保守 vs 革新、保守 vs 共産主義、保守反動などといった対立軸や言葉の中で、正確な定義が不能となった「保守主義」のなりたちや考え方を示してくれます。その上で、ド・ゴールやチャーチル、レーガン、吉田茂、アデナウアーといった保守政治家の軌跡を辿ります。
日本人の無常観をベースとして、「時代の要請」を見定める「鑑」として、日本の保守主義の存在意義を論証してくれます。ほとんどが「保守」のような日本の現状に、本来の「保守」としての政治に対するスタンスを明示してくれます。ふらつきのない、いわゆる矜持のようなものでしょう。またイデオロギーの危うさに関する歴史の紐解きも秀逸です。
同じ内容の繰り返しが散見されますが、エピローグで週刊の自由民主党の機関誌に80回にわたって連載されたものときいて納得。連載開始は自民党の下野前でしたが。
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