内容(「BOOK」データベースより)
本書で対象とする社会福祉施設「ユリノキ村」は、人びとが同一性に至らないばかりか共通性もほとんど備えず、コミュニケーションの成立自体が極めて困難な場である。しかしそうではあっても、ユリノキ村の成員もまた、何かのかたちで「共同性」を創り出しているであろうことが考えられる。それは、結論を先取りしていうならば、意図的・直接的・恒常的に取り結ぶ関係性ではなく、場を共有することにより非意図的・間接的・一時的に取り結ぶことになる関係性である。本書では、コミュニケーション不全の状況にありながらも、否そうであればこそ形成することがある「共同性」について、描き出すことにしたい。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本 直美
1967年愛媛県生まれ。1990年お茶の水女子大学文教育学部卒業。2003年お茶の水女子大学大学院博士課程修了。博士(人文科学)。現在、専修大学、放送大学非常勤講師、関東学院大学キリスト教と文化研究所客員研究員。専攻は文化人類学、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)