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「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書)
 
 

「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書) [新書]

中島 義道
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「何か質問は?」―教師が語りかけても沈黙を続ける学生たち。街中に溢れる「アアしましょう、コウしてはいけません」という放送・看板etc.なぜ、この国の人々は、個人同士が正面から向き合う「対話」を避けるのか?そしてかくも無意味で暴力的な言葉の氾濫に耐えているのか?著者は、日本的思いやり・優しさこそが、「対話」を妨げていると指摘。誰からも言葉を奪うことのない、風通しよい社会の実現を願って、現代日本の精神風土の「根」に迫った一冊である。

内容(「MARC」データベースより)

この国の人々が、正面から向き合う個人同士の「対話」を避けるのは、日本的思いやり・優しさのためだ。誰も傷つけずに語ることのズルさ、虚しさを訴え、現代日本の精神風土の根に迫る。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: PHP研究所 (1997/10)
  • ISBN-10: 456955847X
  • ISBN-13: 978-4569558479
  • 発売日: 1997/10
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
「すべての人を傷つけないように語ることはできない。

 いや、できるかもしれない。

 しかし、そのときは真実を語ることを放棄しなければならない」

言葉の裏を読む。場の雰囲気を読む。和を好み、対立を回避する。

優しさと思いやりで他人に「配慮」した気になる。

そして人々は言葉を語らず、沈黙するようになる。

それどころか、他人が語るのを圧殺してしまう。

泥臭くてトゲがあるが、重みのある<対話>と、

軽やかで心地よいが、どこか空疎な<会話>。

自分の生活を省みてみると、知らず知らず<対話>を避けている自分を発見した。

自分がこの文化にどっぷり浸かっている一人だと痛感した一冊。

自分の持っている「優しさ」への疑問が、少しだけ解けたと思う。
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35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本は、現在の日本社会の抱える根源的な問題を的確に指摘し、同時に解決への方向性を示唆してくれている。巷にあふれる「こうしましょうスローガンの洪水」や自分から意見を述べようとしない学生たち。これら「日本的光景」を我々が「そういうもの」と片付けてしまっていることに対し、著者は厳しい目を向け、読者に「対話」を求める。印象的なのは、意見を述べない学生がとうとうキレて破壊的行動をとるが、著者が「対話」を続けていくと「先生に意見を言っていいんですか?」と答え、そこから急におとなしく素直になる場面である。今日の学校教育の「黙して一様性を強要する」ことが生徒たちにストレスを生み出し、そのストレスが「対話のない社会」によって出口を見出せずに形を変えて破壊的行動とし!て表面にでてきたことがわかる。世代間、地域間の対立が明確になってきている現在、「対話」による軋轢の緩和の重要性に気づかされる本である。
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 希望を探して トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
日本の社会に対話が欠けている事は分かった。また、その欠落が欧米と異なっているのも分かった。だが、その欠落によるマイナス面が良く分からない。というのも、中島さんは、欧米であっても「それほど対話があるわけではない」「弊害も見られる」としており、対話の欠落で何が問題なのか、きちんと示してくれていないからである。

前半の標語の氾濫などに関する、中島さんの解説はわかりやすいものがあります。何ゆえ、これほどに標語が氾濫しているのかを理解できる点は評価できます。

対話は、「微妙な差異を埋めていく作業」と定義しています。一方、中島さんは、対話が全くない日本社会に対して苛ついているのですが、その現状と大きな差異がある理想の対話社会を目指しています。現状と理想との差異を埋めていきたいならば、ファーストステップとして小さな目標の提示も必要かと思われます。

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