命を賭けたライフワークには、「性」を主題に捉えた。生まれてきた人間の根源に在る性に、たち還って作品を創ろうとした。それこそ生きた証し。 死を前にした、存在証明となるのだ。
富田千秋の脳裡に、浮世絵の春画が浮かびあがる。浮世絵を芸術に高めた絵師の腕になった、春画の名作には価値がある。何百年たっても滅びない。 歌麿が描いた。英泉が描いた。かの北斎でさえ描いた、根元的な性芸術なのだ。
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