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「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件 (Psycho Critique)
 
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「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件 (Psycho Critique) [単行本]

芹沢 俊介 , 高岡 健
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

“人と関わりすぎると怨恨で殺すし、孤独だと無差別に殺すし”という携帯サイトの書き込みは、家族という絆が断たれたときの衝動に根ざしている。引きこもれなかった若者の「孤独」をキーワードに、家族論による考察と精神医学の知見によって事件の真相を再検証する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

芹沢 俊介
1942年東京生まれ。1965年上智大学経済学部卒業。文芸・教育・家族など幅広い分野の評論で活躍。現代の家族や学校の切実な課題、子どもたちの問題を独自の視点で捉えている。我孫子市在住

高岡 健
1953年生まれ。精神科医。岐阜大学医学部卒。岐阜赤十字病院精神科部長などを経て、現在、岐阜大学医学部准教授。日本児童青年精神医学会評議員。雑誌「精神医療」(編集=「精神医療」編集委員会、発行批評社)編集委員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 188ページ
  • 出版社: 批評社 (2011/09)
  • ISBN-10: 4826505477
  • ISBN-13: 978-4826505475
  • 発売日: 2011/09
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By どぜう トップ1000レビュアー
芹沢俊介・高岡健の両氏による対談本です。

タイトルに興味をそそられて何となく本書を手にしたのですが、芹沢氏については教育問題や家族問題について評論を行っている方、高岡氏については雑誌『精神医療』などを通じてその領域の問題或いは社会問題について精神医学者として発言されている方、という程度のイメージ(間違いがあったらごめんなさい)しか持ち合わせていなかったこともあり、実際に開いてみてやや面食らいました。秋葉原事件の精神分析的な考察、というのが相応しいような遣り取りが中心になっているのです。
(本事件について、そのような視点が非常に豊かな議論をもたらしてくれるという意味では適当だとしても、タイトルと両著者の名前からは予想がつきませんでした。)

具体的には、ウィニコット、クラインなど概念、さらにはデュルケームの『自殺論』を援用しながら、犯人たる加藤被告の生い立ちやら発言内容を取り上げて、事件に至った彼の心的現象の考察が展開されています。

「子殺し」(最早期に於ける受け止め手の不在によって齎される「孤独」)がまず最初にあり、エディプスコンプレックスが未成立な状況下でそれが「親殺し」に反転するに際し、肥大化した母親像の殺戮という観念が、無差別殺傷の衝動に発展するのでは、という議論が、ハイライトになろうかと思います。

最終(第4)章では、本事件の裁判の問題点、さらにはそれと関連して死刑制度、裁判員制度への言及も短いながらなされています。

対談本ゆえの議論の粗さはあるにしても、事件の核心部に迫る内容を備えているという印象を持ちましたので、★5つとしたいと思います。
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