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「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ)
 
 

「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ) [単行本]

佐伯 順子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

男装女装に表象される性別越境の現実と深層
古今東西の様々なメディアに現れてきた異性装は、多様化を極める性の現実の象徴だ。古事記からジャニーズまで、ベルばらからシェイクスピアまで縦横無尽に分析!

内容(「BOOK」データベースより)

ヤマトタケルノミコト(『古事記』)、オスカル(『ベルサイユのばら』)、娘(『道成寺』)、ポーシャ(『ヴェニスの商人』)…。古今東西を問わず、演劇や文学、映画、アニメ、漫画に数限りなく登場してきた「女装する男」と「男装する女」。彼/彼女たちは、なぜ性の境界を超えようとしたのか?“変態”“異常”“倒錯”という言葉で片付けてしまうだけでは気がつかない、性と愛の現実がそこにある。「男と女」という単純な二項対立がsexとgenderの視点をからめると無限の性別へと変化していくさまをつぶさに論じ、人間の生の多様性に軽やかに迫る。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/10/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062584506
  • ISBN-13: 978-4062584500
  • 発売日: 2009/10/9
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 現代メディア中心の評論。「文化史」と称するは疑問。, 2010/8/23
レビュー対象商品: 「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ) (単行本)
本のタイトルから思い描くのは、「古今東西」の「女装と男装」の実際にあった事例の歴史であろう。しかし本書が引用した小説、戯曲、映画、漫画などで「女装と男装」の状況を詳細に伝えるその時代の作品はあまりにも少ない。シェークスピア、とりかへばや、歌舞伎、能ていどだ。後ほとんどは現代作品であり、作品の舞台に中世・近世などを設定しているだけだ。
例えば手塚治虫の「リボンの騎士」は中世ヨーロッパを想像させるものの、そこにある思想は20世紀中頃の手塚氏の思想であり、中世ヨーロッパとは何の関係もない。
池田理代子の「ベルサイユのばら」の主人公オスカルについても、1970年代をバックにした池田氏の空想の産物だが、あたかもフランス革命当時の出来事のように論じるのは歴史とフィクションの混乱を招くものだ。オスカルを論じるならば、<「男装した女」だとカミングアウトした上で、兵士の隊長として指揮をとる>という物語の設定がその時代いかに荒唐無稽、実現不可能なことかに対して、そうではないと論破することが先決だ(不可能であろう)。
中世近世の「女装と男装」を作品を通して語るならば、中世近世の作品を使用することだ。現代作品の引用では「文化史」とは称せない。現代メディア考としては評価出来る。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ジェンダー論の入門書として、演劇論として、性とは何かを考える本として最適。, 2010/4/23
レビュー対象商品: 「女装と男装」の文化史 (講談社選書メチエ) (単行本)
ジェンダー論はとっつきにくい。フェミニズムの影響のある本など特に男性には読みにくい。しかし、本書は、ジャニーズのタレントや漫才師の女装の意味や、リボンの騎士、オスカルの意味についても解説しているため、読みやすく、分かりやすく、引き込まれる。巻末の参考文献一覧や注釈も、一読の価値がある。雑誌や映画のパンフレットまで拾っており、網羅的。

TV、映画、漫画といった大衆文化から見たジェンダー論が展開されるだけではなく、王朝物語、能、歌舞伎、シェイクスピアといった高踏な文化からも、全く同じ視点で(良く考えて見ればこれらも過去においては大衆文化だった訳だし)、男装、女装がどんな意味を持つのか、説得力のある議論が続く。

女の男装には、性差を超えた友情、連帯を求める女の気持ちがあるのだそうだ。女も実は女装していて、仮面をかぶっているから、そういう必要のないゲイとの付き合いは楽なのだそうだ。女らしくする必要のない世界が女にとって魅力的なことがあるとは知らなかった。だから、彼らはボーイズラブ小説、ゲイ小説を読み、漫画を描くのだとも知る。

2009年に出た本のうち、最高のヒットではないだろうか。

著者近影が意外。しかし生年月日はない。ジェンダー論的に、これはどういう意味なんだろうと考えた。
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