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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
天下りの概略を知る良書,
By 岡野秀城 (広島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「天下り」とは何か (講談社現代新書) (新書)
この本は、天下りの必要性、省庁別天下りの態様、民間での天下り、天下りの利益と害悪について元厚生官僚であり、大学教授である著者によって書かれたものです。読みやすい文体で、かつ、冷静な記述ですし、中立公正な立場によって書かれています。 結局、天下りは、超エリートとしてスピード出世をさせるための制度であることがわかります。 民間企業に天下り、そこで、官僚時代に培った人脈や専門性を生かすというのならよいのですが、最近の天下りは、本書にあるとおり特殊法人のように、天下りのために存在するような団体に天下るという実態です。 本書にも、その実態が書かれているのですが、その特殊法人がいかなる団体なのか、本当に役に立っているのか、必要なのかというところまでは踏み込まれていないのでそこのところは別の本で補充する必要があります。 官僚の天下りを俯瞰するには非常によい入門書といえると思います。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
非常にわかりやすい!,
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レビュー対象商品: 「天下り」とは何か (講談社現代新書) (新書)
マスコミに叩かれている「天下り」。他の方のレビューにもありますが、その実態を知る入門書として 素晴らしい本です。 著者は中途入省の元キャリアで、役所がイヤになり自力で大学教授に 転身。天下りに関する政府懇談会の委員として天下り問題に深く 関わった経歴を持ちます。生々しい役所体験談や暴露話を散りばめながら、 非常に複雑な問題をやさしい言葉でわかりやすく解説していきますので、 難しい内容でもスラスラ読めてしまいます。 しかもこの手の”脱役所”の方が書く本にありがちな少々偏った恨み節が 無く、非常に冷静に中立的かつ包括的に論を進めます。野党時代に民主党 に請われて仕事をしたものの与党になった民主党の対応批判も面白い。 問題を深く掘り下げるには足りない内容かもしれませんが、あとがきにも あるとおり”わかりやすく”書いた本。一般人が広く浅くわかりやすく 実態を知るには十二分です。深く知るために同著者の別著「天下りの研究」 も読んでみたくなりました。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
天下りの功罪について分かり易く説明,
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レビュー対象商品: 「天下り」とは何か (講談社現代新書) (新書)
本書は表題にあるように、いわゆる天下りがどの様なものであるかを探るものである。とかくネガティブな印象をもって語られがちな天下りであるが、著者によれば、 同期横並び昇進の下では早期退職勧奨が組織の活性化のために必要であるだけでなく、 天下りに伴う民間との情報交換や意思疎通が日本経済の強みであった。 しかし一方で、90歳を過ぎても天下りを続ける「わたり」や、天下りの受け皿となる各種法人 という無駄を生んでいることは、やはり批判されなければならない。 それでは天下りは根絶できるか。著者は役所の人事労務管理の改革なしには不可能だと主張している。 すなわち、一定期間の、または関連団体への再就職を禁止しても抜け道は存在するし、 厳しすぎる規制は憲法で保障されている職業選択の自由を侵すことになりかねない。 骨抜きと違憲のジレンマに苦しむのではなく、年次主義を廃止した上で 全員が定年まで勤めても活力の衰えない組織をつくるしかない、というのである。 感情的な批難ではなく、建設的な議論をすべき問題だと捉える著者の主張は説得力があり、 概ね首肯できるものであった。財政再建が切迫した課題である現代日本にとって、 天下り根絶は疑いも無く必要であるが、それが日本経済の強みであった事実も考慮しなければなるまい。 斯く言う私も、自分が如何に一面的な見方で「天下り」を捉えていたかを自覚することが出来た。 これから読む新聞は昨日までのそれとは違う目で読めるのかもしれない。
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