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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
愛は盲目?,
By 迷亭先生 (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
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レビュー対象商品: 「大相撲八百長批判」を嗤う (単行本)
「八百長はイエス&ノー」というのが著者の見解です。建前としてはもちろんいけないが、大相撲を近代スポーツの枠組みだけでとらえる過ちを犯すぐらいなら、八百長にも目をつぶりましょう、というわけです。横綱・白鵬が「(八百長は)ないとしかいえないじゃないですか」と話したニュアンスに通じるものがあります。 「相撲は古来、神事であり、興行でもあったから近代スポーツの枠組みでとらえてはいけない」というのが著者の主張です。 そういう面はあるのでしょうが、違和感はぬぐえません。野球、サッカー、テニスなどプロスポーツは例外なく興行ですが、「シナリオ」などなくても十分に面白い。それに、相撲協会自体が近代スポーツを志向してきた以上、どうしてそこまで八百長を大目に見る必要があるのでしょう。「愛は盲目」なのでしょうか? 本書の9割は似たような意見を持った人たち同士の対談で、居酒屋の雑談を出ない感があるのは否めません。唯一、八百長報道に奮闘してきた週刊ポストの鵜飼さんという人は見解を異にしていて、一般的な相撲ファンの意見を代弁していました。玉木さんとの対談は噛み合っていない箇所が多く、その分、面白かったともいえます。 全体的には強い違和感の残る本書ですが、「相撲には(ガチンコか八百長かではなく)面白い一番とつまらない一番があるだけ」という著者の主張には同意したいと思います。久しぶりの名古屋場所。八百長騒動の直後とあって、さすがにほとんどがガチンコでしょうが、場内は空席だらけ。結局、真剣勝負だろうが何だろうが、つまらないものはつまらない。 とすると、相撲が直面している問題は、単なる八百長よりよほど深刻なのかもしれません。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ガチンコでも怪我はしない,
By 敏 (名古屋市東区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「大相撲八百長批判」を嗤う (単行本)
著者の考えに対して私としてはおおいに賛同出来る点と首をかしげる点と両方あった。首をかしげざるをえないのは、著者はガチンコばかりになると怪我人や死者が出る、と言っているがそんなことはないと思う。1つの例として、魁皇の小手投げに簡単にコケた栃東が「怪我したくなかったから」と答えていた相撲がある。これは無理にこらえて怪我するよりは負けた方がよいというプロとしての賢い判断であって、無気力ではないだろう。ガチンコだからといっていつでもどんな時でも全力でやる必要もないし、皆さん考えてやるでしょう。瞬時にそういう判断が出来ない力士は稽古不足でしかないと思う。つまり怪我が多かったり、相撲がつまらないのは体重増と稽古不足からくるもので八百長とは関係ないでしょう。その他、メールのやり取りで問題になった春日錦ー清瀬海戦を下手な出来山だと言っておきながら、若貴兄弟対決を美しい勝負だったと言うなどこの著者の基準が分からない。週刊P誌の記者が言っていることはもともとあてにしてないけれど、「しばらく関脇以下の実力者が賜杯を手にする可能性も大」という予想は見事にはずれた。 賛同出来る点としては、最近の大相撲が記録ラッシュである割に盛り上がらないのは数字ばかり基準にしているマスコミにも責任があると述べている点。相撲の面白さは記録更新ではないし私も同じことを感じていたが、それが活字になっているのを初めて見た。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
どうですかねぇ,
By
レビュー対象商品: 「大相撲八百長批判」を嗤う (単行本)
期待したのですが、残念ながら出来は良くありません。まず、対談者が代わっても玉木氏が繰り出すネタが同じなので、本としては重複記事が多い、内容の薄いものとなりました。また、現代における相撲を論じる際に、古い起源の話を持ち出しても意味はありません。なぜなら、力士の位置・処遇も、興行のあり方も、まるで違うものであるからです。いやそもそも、相撲の定義はどこにあるのでしょうか。現代相撲と同じルールや技の成立を以て論じるなら、『日本書紀』の記事などは結びつけることに意味がありません。正直、相撲はプロレスと同じです。勝敗以上に、技の応酬のプロセス、勝ち方の問題があるのではないでしょうか。横綱同士の優勝決定戦で決まり手が「はたきこみ」ということはありますまい。それで勝ってもさっぱり名誉ではなく、ファンだって納得しない。そういう要素が暗黙のうちにあるなら、たとえ相撲的には「ガチンコ」であれそれはもはや正しい意味での真剣勝負ではありません。そういう含みがある世界ならば、「八百長」をとやかく言うこと自体がナンセンス。玉木氏は、相撲ファンであることを力説しますが、それ故にどこか変なひいきがあって、それが本書の主張の「強さ」を大いにそいでいます。国技だの何だのと、妙な格式や名誉に迷った結果として、大相撲関係者はファンの心を読み違えました。その当たりで、もっと問題点を追及してほしかったな、と思います。
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