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「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史-
 
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「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史- [単行本]

松浦 正孝
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 9,975 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

なぜ日本は「アジア解放の聖戦」という理念を掲げながら、アジア諸国を植民地とし侵略したのか。本書は、これまで誰も正視してこなかった松井石根と大亜細亜協会を中心とする汎アジア主義の視角から、「大東亜戦争」への道を読み解く。植民地との連動やグローバルなヒト・モノの動きも含め、首相・大将・博士から最底辺の労働者に至るまで、日本社会を戦争へと導いたものを初めてトータルに把握し、新たな歴史像を提示した渾身の力作。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ日本は「アジア解放の聖戦」という理念を掲げながら、アジア諸国を植民地として侵略したのか。これまで誰も正視してこなかった松井石根と大亜細亜協会を中心とする汎アジア主義の視角から、「大東亜戦争」への道をトータルに読み解き、新たな歴史像を提示した渾身の力作。

登録情報

  • 単行本: 1064ページ
  • 出版社: 名古屋大学出版会 (2010/2/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4815806292
  • ISBN-13: 978-4815806293
  • 発売日: 2010/2/19
  • 商品の寸法: 21.4 x 16.2 x 6.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 「大東亜戦争」のイデオロギーを解き明かす, 2011/2/1
By 
つくしん坊 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史- (単行本)
 戦争には、イデオロギーの側面と、軍事・政治・経済の側面とがあり、両者は密接に絡まりあいながら、遂行されていく。本書は、1000ページ以上の大著で、「大東亜戦争」の生起の原因をイデオロギーの側面に注目し、「汎アジア主義」の視点から解き明かしたものである。著者は1962年生まれである。戦後世代がこのようなアジア太平洋戦争に関する実証的な研究を行っていることに感銘を受けた。

 「汎アジア主義」とは、欧米植民地からの「アジアの解放」を目的としており、「大東亜戦争」を「聖戦」と唱えるイデオロギーとなった。汎アジア主義は、明治以降において、朝鮮・中国・東南アジア・インドなどへの経済的・軍事的な進出をイデオロギー面で支えた。その内容は、特定の個人が主導したというよりも、一種の「時代の空気」的なものがある。著者はその「時代の空気」をイデオロギー・ネットワークという概念で解き明かしていく。「大東亜戦争」直前までには、ネットワークのハブである大亜細亜協会が多くの学者・財界人・軍人・その他インテリを糾合し、大衆まで動員して、汎アジア主義一色となった。新聞がこの動きを煽るのに大きな役割を果たした。

 本書が解き明かしたのは、「大東亜戦争」の原因は、一部軍人の暴走だけではなく、その時代背景に軍部や政治家を動かす大衆的イデオロギーである「汎アジア主義」の役割が大きかった、ということである。もちろん「汎アジア主義」というのは、戦争の実態を隠蔽する「きれいごと」の側面も大きい。戦争の軍事・政治・経済の側面をきちんと押さえた上で、本書を読めば、戦争には一種の「時代の空気」のようなイデオロギーが世の中を動かして、戦争が始まることがよく分かる。現代にも大きな示唆や教訓を与える本である。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 当時の「気分」を含めて実証しようという壮大な試み, 2010/6/23
By 
レビュー対象商品: 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史- (単行本)
 欧米、ロシアに抗するためには、近代化し軍備を充実させ「蝦夷を開拓し、隙に乗じてはカムチャツカ、オホーツクを奪い取り、琉球を手中に収め、取り易き朝鮮を取り、北は満州の地を割き取り、支那を切り随へ、南は台湾・ルソンの諸島をわが手に収め、インドにのぞみ、漸次進取の勢いを示すべきである」。
 まさに明治以降の日本の膨張主義的国家戦略、後の大東亜戦争に至る方針を言い表したものではないか。しかしこれは誰あろう幕末の思想家、長州の吉田松陰が遺した言葉なのだ。嘘だと思うなら、今でも入手し易い中央公論新社刊行の著作集を読んでみればいい。吉田松陰は幕末の偉大な思想家と教科書にも出てくるが、戦前はこうした主張及び維新の思想的先駆者として神に祭り上げられ、戦後はこのような彼の主張には触れずに、今日の評価に至っている。ただの思想家ならばその影響力は限られたものであっただろう。しかし彼は教育者であり、松下村塾での弟子達がいた。安政の大獄で非業の最期を遂げるまで、彼は弟子達にこの国家戦略を繰り返し述べている。明治維新後、木戸孝允、伊藤博文、井上馨、山県有朋などの弟子達は、長州閥として国家の中枢を担っていく。当然、師である吉田松陰の国家戦略を念頭に置き、それを忠実に実行に移していったのだ。
 こんなことが頭に浮かんだのも、最近入手した本を読み始めたからだ。『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか――汎アジア主義の政治経済史』松浦正孝著(名古屋大学出版会)。千ページ以上もある大著である(持ち運んで読むには不便なためなかなか読み進めないのが難点)。「アジア主義」や「大東亜戦争」に至る過程を、当時の「気分」を含めて実証研究しようという壮大な試みだ。当初、「大東亜戦争」には、肯定論者が主張するような「アジア解放」の観点が無く、敗色が濃厚になってから掲げられたスローガンであること。「アジア主義」とは日本本位の概念であり、連帯と侵略の二つの側面の検証展開など、なかなか面白い。
 アジア主義の源流においては、日本海を大陸の内海と捉え、通商交通の観点から福岡(頭山満などの玄洋社)、新潟(庄内・石原莞爾)を位置付け、大陸との接点から九州とりわけ薩摩をその起点としている。西郷隆盛が、転向「左翼」を含むアジア主義者に敬愛されるのもそこにあるとする。そこまで言っときながら、「転向」という言葉を外した「左翼アジア主義」者がいるかどうかは否定的である、という著者の見解にはオイラ不満だなあ。
 ようやく松井石根と大東亜共和会の部分まできた。南京虐殺の責任者として知られた、その本質は如何。
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5つ星のうち 5.0 分厚い本, 2011/4/28
レビュー対象商品: 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史- (単行本)
経済財政力に規定されざるを得ない戦時体制を之までの著作で政治史の文脈で論じてきた著者。
経済の規定性を明らかにするほど大陸政策を主張するグループの不合理性が際立つわけだが、
本書はこの文脈に於て汎アジア主義を主張する人達の思想を分析したものである。
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