イギリス留学を考えているので、イギリスに関係ある本を、ジャンルを問わず探していたのですが、書店でたまたま手にしたのがこの本です。「場所」と「場」というあまりピントこないタイトルだったのですが、なかなか面白く、一気に読んでしまいました。いままで漠然といだいていた「紳士の国」イギリスというイメージがみごとに裏切られ、人種のるつぼのような感じをもちました。各章のコラムには泥棒に入られた経験や大家との交渉などもユーモラスに描かれていて、イギリス生活でのヒントも多くありました。ベッカムからサインまでもらったとのこと、うらやましいです。イギリスの各都市における都市再生事業や民営化の問題点も、現在のイギリスの日常に密着したリアルな視点、例えばテレビ番組や実際に起きた殺人事件などがふんだんに盛り込まれて論じられているので、経済専攻の私にも、最後までまったく飽きずに読み通せました。いっけん平易でありながら、奥深い、一風かわった学術書というのが率直な感想です。
イギリスに行ったら、著者の跡をおって、まずオーエンのつくったユートピア、ニューラナークを訪ねてみようと思っています