「魔王とその配下」「ソロモン王に仕えた72の堕天使」といった章立てで解説される本書の内容は、単なる悪魔カタログに終わることなく様々なエピソードにあふれている。地獄の魔王サタンにはじまり、堕天使ルシフェル(ルシファー)、ファウストと悪魔メフィストフェレスの物語など、100を越える項目で読者を飽きさせない。それぞれの悪魔の別名や、アルファベット表記なども記されていて、資料的価値も高い。
特筆すべきは、各項目の最後に執筆を担当した人間の名前が明記されているという点である。どこの誰が書いたのかもわからない「○○がわかる本」が乱立する昨今、執筆内容に責任を持つという意味でもこうした姿勢は非常に好感が持てる。ぜひ他の出版社も見倣ってもらいたい。