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「坂の上の雲」では分からない 日本海海戦
 
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「坂の上の雲」では分からない 日本海海戦 [単行本(ソフトカバー)]

別宮 暖朗
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

当時最強と言われた極東ロシア艦隊とバルチック艦隊は、なぜ連合艦隊に完敗したのか?その最大の理由は、日露戦争全期間を通じて連合艦隊の砲術の命中率がロシア艦隊を上回っていたからだ。近代砲術の基礎となる「斉射法」を世界に先駆けて実戦で使用し、独自の砲術計算を編み出した連合艦隊の実像をハードとソフトの両面から検証。世界最高水準の兵器を駆使し、その後の海上決戦の模範となった日本海海戦のすべてを斬新な視点から再現した待望の書。

内容(「MARC」データベースより)

当時最強と言われた極東ロシア艦隊とバルチック艦隊は、なぜ連合艦隊に完敗したのか。世界最高水準の兵器を駆使し、その後の海上決戦の模範となった日本海軍の戦いを再現する。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 349ページ
  • 出版社: 並木書房 (2005/04)
  • ISBN-10: 4890631844
  • ISBN-13: 978-4890631841
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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27 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
本書の目的は単純明快。タイトルにあるとおり司馬遼太郎の『坂の上の雲』の記述を(部分的に)検証し、筆者がなぜ日本がロシアに勝利できたと考えるかを述べている。

では、筆者の検証と批判はあたっているかどうか。本書の記述は非常に奇妙なことに、表面的には司馬=黛(治夫、『海軍砲戦史談』『艦砲射撃の歴史』の著者)を批判しているようで、実は技術的な点については黛の著作をしばしば参照する。両者を比べて読むと自説に都合のいい部分を切り貼りし、さらに小説家宜しく脚色を加えているのが分かるだろう。これは、参考文献として上げている他の書籍についても共通する(全て、とは言わないが)。また批判対象とする『坂の上の雲』の記述も、批判しやすいように主張をねじ曲げてから批判している傾向がある。

また史料という点からも、野村実らが参照している『極秘日露海戦史』など今は簡単に利用できる基本史料すら参照していないため、事実誤認が非常に多い。たとえば、連係機雷について『極秘日露海戦史』を無視して記述しているし、「斉射」を含め砲術に関しての見解は黛の実証的な研究の前にかすんでしまう(黛は、利用史料の限界を自覚しており正直である。「斉射」の発展については黛を第一に参照すべし)。

評者は、『坂の上の雲』の叙述が全て正しいとも思わないし、所詮は小説だと考えている。歴史研究としては、まったく別の描き方があり得る。しかし本書は「ミイラ取りがミイラになる」の好例で、小説を批判しようとして架空戦記を書いてしまった。ネタとして読めば、これほどツッコミどころの多い本も少ない。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By HexarRF
形式:単行本(ソフトカバー)
司馬遼太郎が嫌いなのだろうが、「坂の上の雲」という小説に対してディベートを仕掛けている。本当に司馬が現実と異なる記述を行ったかもしれないことは著者の調査でも分かるが、著者が言う「事実」は憶測であり残念であった。調査に関しては別の見方が読めて面白かったので星二つとした。
技術的な部分、例えば主砲の射程、艦の性能など間違いが多く、技術的な考察がなされていない。どなたかが技術的としている事項は、データの裏づけ(これが重要であると思う)がなく、一つの可能性を指していると思われる。
戦史ものなどに良く登場する現場を知らない将校が、机上の理論のみで作戦を立案している。そういうものが、書物としてではあるが現実に出現している事に驚いた。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
 司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」を読んだ方は多いと思う。しかし、司馬氏はあくまでも小説家である。物語を劇的にするため、光る人と対称的に不当に貶められる人がいる。また、軍事的なアドバイスを専門家に求めなかったためか、軍事面での解釈の誤りが多い。
 艦隊司令長官に(閑職だった)東郷平八郎が(幸運にも)起用されたこと、日本海海戦での日本艦隊の砲弾の命中精度が(訓練によって)高かったこと、戦闘中に砲撃を中止して(のんびりした艦隊ダンスをして)何度も旋回を繰り返したこと等について、すべて司馬氏の解釈を否定して明確に軍事的理由を述べている。
 別宮氏の軍事知識には脱帽するばかりである。興味のある方は、別宮氏のサイトを参照されたい。
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