アルツハイマー病になることへの恐怖や不安がはびこるなか、いまや「脳トレ」は花盛り。××教授の計算ドリルや音読を筆頭に、パズル、DS、日記、塗り絵……etc。それ以外にも、モーツアルトに般若心経、指ペン回し……、何でもアリ(?)の世界です。
そもそも、こうしたことでアルツハイマー病は予防できるのでしょうか? おそらく“NO”でしょう。
その点、この本の予防法(正確に言うと、発症を遅らせること)には、説得力があります。たとえば、アルツハイマー病になる前段階(これをMCIというそうです)では、エピソード記憶、注意力、計画力という3つの認知機能が特に低下することが知られていて、こうした根拠をもとにプログラムが組み立てられているのです。その意味では、「つまらない」「長続きしない」「効果がはっきりしない」脳トレとは一線を画しているのがわかります。
現在、多くの自治体や事業者、市民グループなどがこのプログラムを採用しており、全国に拡がりをみせつつあるようです。