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「哲学実技」のすすめ―そして誰もいなくなった・・・ (角川oneテーマ21 (C-1))
 
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「哲学実技」のすすめ―そして誰もいなくなった・・・ (角川oneテーマ21 (C-1)) (新書)

by 中島 義道 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

学生、サラリーマン、フリーター、主婦、哲学する事に興味がある人が誰でも参加できる塾があります。塾生は普段考えているギモンをトコトン中島先生にぶつけます。自分から自由になりたい全ての人のための哲学塾。


内容(「MARC」データベースより)

教科書は要らない。あなたのからだひとつでどこまで考えられるか? 哲学の道場「無用塾」を開いている著者と、フィクション化した6人の塾生との「哲学」のやりとりを綴る。〈ソフトカバー〉

Product Details

  • 新書: 220 pages
  • Publisher: 角川書店 (2000/12/1)
  • ISBN-10: 4047040010
  • ISBN-13: 978-4047040014
  • Release Date: 2000/12/1
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.6 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (10 customer reviews)
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13 of 14 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars バカにしたもんでもない, 2004/6/3
By hiyokoya6 (神奈川県) - See all my reviews
 中島義道は『<対話>のない社会』を読んで以来バカにしていたが、これはいい。

 本書は、近年、哲学者としてそこそこに売れっ子である中島義道による哲学入門書であり、彼の開催する「無用塾」へ来た数人との間での会話のスタイルを採りながら、講義が進行する。

 中島の議論そのものは、これから哲学を学ぼうという人に推薦したい種類の本ではないのだが、本書の何よりも素晴らしい構成となっているのは、単なる「中島先生のありがたい講義」という形式の会話スタイルなのではなく、講義の中で、講義を聴きに来た人々が中島から離れていく過程を描いていることだ。

 中島の生き方/哲学観に対して、聴講生達が違和感を表明し、そして中島がそこで出てきた議論に対応する過程で、中島自身が自らの欺瞞や不安をえぐりだしていくという手立てが見事であり、言葉に緊張感があふれている。

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5 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「哲学」する「対話」する「恐ろしさ」を具現化する, 2008/8/17
By ひたっちくん (熊本県菊池郡) - See all my reviews
『<対話>のない社会』を始め、多くの著書において「言葉」を軽々しく使う、「特殊日本的個人主義者」(「みんな一緒主義」利己主義が融合した個人主義とも著者は揶揄する)に対して「対話」の重要性を説いてきた著者であるが、本書においては、いかに「対話」が疲れるか、汚い作業を必要とするかが克明に描かれている。

 著者は大学教授であるとともに、哲学者(哲学研究者ではなく、文字通り哲学する「者」)を養成するために、哲学塾を主催している。本書は哲学塾で起きた実話を元に、アレンジを加えて構成されている半ノンフィクションだ。

 自身を投影した主人公であるN教授は、哲学に「幻想」を持って集まった塾生たちと、相手と自分の考え方の微妙な差異を確かめ合っていく「対話」の厳密な意味を共通理解とし、トコトン「対話」を行う。

 その過程の中で塾生たちは当初は「哲学」の重要な意味に惹かれつつも、「対話」を通して自分の中の「弱さ」や「欺瞞」が明らかにされることにつながり、それに耐えられずに、一人、二人・・・と塾を去っていってしまう。最初は去っていく人々を「弱い人間」と断罪していた人々も「今なら彼の気持ちもわかる」と言い残し、去っていってしまうのだ。
 最終的にはN教授自身の欺瞞も明らかにされ、「対話」というものが生易しいものではなく、実は精神的な血みどろの格闘技であることが克明に描写されている。

 本書を読んで「対話」の恐ろしさを思い知り、「対話」を避けるほうに舵を取るか、それとも「対話」の奥深くに潜む「意義」を見出して、「対話」する「恐怖」に向き合い、「対話」の可能性を探るのか?読む人によって真っ二つに分かれるであろう。
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10 of 12 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars なかなか。, 2002/5/28
当たり前の事柄に疑問を持ち始めた時、哲学ははじまる。
そして厳密にやればやるほどそれは止まらない。疑問は完結しないのだ。
しかし、完結しない疑問、真理が永遠に先送りされる、答えのない探求を
つづけるのは人々にとって耐え難いことだ。多数の人は、哲学が「幸せ」
のためにあると思っている。著者はそのような考えに真っ向に対抗している。

賛成だ。しかも最後の章で彼は自分の考えさえも確実ではないものとして
解体しているように見える。自分の哲学さえも疑問に付している。
それは論理的な帰結のように思える。疑い続けろといいながら、自分なりの
結論を出してしまうことは欺瞞以外のなんでもない。もちろん、疑い続ける
ための暫定的な結論は保証されるべきであろう。

「答え」を得る事は出来ないかも知れないが、
哲学をする行為自体が非常に「人間的な」営みであることは見えてくる。
内容はひどく非人間的だが。。。

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