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「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)
 
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「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書) (新書)

by 菊澤 研宗 (著)
4.0 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

「不条理に満ちた現代の組織には、ファイナル・ソリューションとして命令違反する勇気と、命令違反を許容する新たなマネージメントが必要である」組織論を専門とする気鋭の著者が、無謀な戦争を戦ったとされる日本軍の行動に、行動経済学をはじめとする最新の経済理論を用いて分析し、組織における「良い命令違反」のススメを唱える!


内容(「BOOK」データベースより)

人間の「無知」や「不注意」による失敗は、「条理な失敗」だ。しかし、人間の関わる重大な失敗の多くは、予期できたにもかかわらず突き進んでしまう「不条理な失敗」だ。今日多発している組織の不祥事は、ほとんどが「不条理」に起因している。この組織の「不条理」は、いかにして回避できるのか。答えは、「命令違反」である。本書では、「不条理」の極端な事例として太平洋戦争時の日本軍の行動を分析し、「命令違反」が組織を存続させるだけでなく、進化させることを明らかにしたい。

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6 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 良い命令違反が会社を救う, 2009/5/8
 前作「組織の不条理」で旧日本軍が合理的判断に基づいて不条理に陥ることになったことを経済学理論に基づいて説明した著者が、本書では不条理を避ける回答を示す。
 それは、良い命令違反なのだ。

 人間は誰もが過ちを犯し、組織が機能不全になる。人間は限定合理的でしかないのに自分は完璧だと思うが故に、結果として組織を不条理に巻き込むのだ。
 人間が完全合理的なら、非効率的なQWERTYキーボードやVHSが普及するはずがない。人間は限定合理的なのだ。本書では、限定合理性による不条理と、不条理を回避した良い命令違反を旧日本軍を例に説明している。

 指揮官の無能さの引き合いに出されるインパール作戦とノモンハン事件でさえ、著者によれば、牟田口や辻は彼らなりに合理的に判断しているとのこと。しかし、組織としては最悪の不条理に陥った。これを避ける方法が良い命令違反なのだ。例として、ペリリュー島での中川大佐による持久作戦と、ミッドウェイ海戦における山口多聞による指揮権奪取と反抗攻撃を経済理論で説明している。
 戦争の話だからと敬遠しないで、人間心理と経済性の観点で読んでいただきたい。
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6 of 6 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars プロスペクト理論&日本軍の事例分析は結構おもしろいです, 2009/1/11
「組織の不条理」と類似したテーマだが、インパール&ガダルカナルだけでなく、ペリリュー、ノモハン、ミッドウェー、レイテへとケースが増えている。

また、プロスペクト理論を用いている点が新しく、インパールでプロスペクト理論を適用している点が新しかった。

今回のケースを自分なりに分類すると、以下のとおり。
 良いペリリュー中川→現場が本部より「現実を理解」していたことが勝因
 悪いノモハン辻→既存の「組織文化を追求」したことが敗因
 良いミッドウェー山口→現場が上司より「専門性」を有していたことが勝因
 悪いレイテ栗田→「判断ミス・勘違い」が敗因

したがって、命令違反が許容されるケースというのは、「状況や環境が変化し、既存の戦略、既存のケイパビリティ、既存の組織風土に基づく判断基準が通用しなくなった」だと言えのではないか。

逆に環境が変化しているのに、旧来の価値観で命令違反を強行した辻のノモハンは状況が悪化したし、判断ミスにより命令違反をしてしまったレイテ栗田も、レイテの戦況を悪化させた。
(本書を読んだ結果そう感じただけで、史実ではどうなのかは分からない)

プロスペクト理論の「リファレンスポイントを移動させる」という点も勉強になった。
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12 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 人間の合理的判断の限界がよくわかる, 2007/8/23
知的エリートは合理性に基づいて行動する筈なのに、しばしば非合理的な不条理が起きるという分析は明快に理解できた。
かつて防衛大学校の教官だった人が表わしたので戦史を参照し最近の経済学足場をおいて解説している。旧来の失敗分析とは一線を画し、インパール作戦(「正当性」と「効率性」の不一致)やガダルカナル戦(「私的個別性」と「社会性」の利益の不一致)も合理的判断に基づいているという論には非常に共感を覚える。確かに、インパールやガダルカナルのような事態は現在のどの組織でも「限定合理的」判断のもとで十分起きる可能性があるのだ。
ただ、命令違反が組織を伸ばすというタイトルはやや行きすぎか。不条理を解決する命令違反という論旨は理解できるのだが、現実組織への適用はほとんどできないだろう。むしろこの「合理的かつ不条理な判断の存在」を理解し、それに陥らないような判断基準とするのがいいかと思う。
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