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「原発」国民投票 (集英社新書)
 
 

「原発」国民投票 (集英社新書) [新書]

今井 一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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「原発」国民投票 (集英社新書) + 原発をどうするか、みんなで決める――国民投票へ向けて (岩波ブックレット)
合計価格: ¥ 1,302

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商品の説明

内容紹介

政治家任せではなく、国の未来は自分で決める!
原発は日本国民のみならず人類の行方をも左右する重大な事案。その選択を問うには国民投票が最良である。欧州での国民投票、日本の住民投票の例も報告しながら、その仕組みと意義を解説する。

内容(「BOOK」データベースより)

原子力発電所をどうするのかは、日本国民のみならず人類の行方をも左右する重大な事案。その選択は、議員や官僚に委ねることなく主権者である私たち国民が行なうべきだ。そのためには、国民投票を実施するのが最良である。徹底した情報公開を進めて議論を重ね、主権者自身が賢明な選択・決定をするように求めるのである。欧州で実施された原発に関する国民投票、そして日本の住民投標の例も報告しながら、その仕組みと意義を分かりやすく提示。原発に対する賛否両者の代表的な考え方も紹介する。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 集英社 (2011/8/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087206033
  • ISBN-13: 978-4087206036
  • 発売日: 2011/8/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
3.11以後、「原発」という とてつもなく大きな問題に直面した日本だが、現実は
5か月経った今でも、復旧・復興政策よりもポスト菅をめぐり駆け引き・予想してばかりの
永田町やメディア。

いったいこのままでは、私たちの未来はどうなるのか?−いや、「どうしたいのか!!」だ。

そんな“当事者”としての意識を反映させるべく、これまで各国で行われた、原発に関する
国民投票・日本の住民投票について 紹介している。中でも、今年イタリアで行われた
「原発」国民投票の解説、ものすごくわかりやすいし写真もおしゃれ。

第五章が面白かった!原発に関するいろいろな著名人の主張が盛りだくさん。
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
題名に「原発」とあったので、今の流行を追う本のひとつかも?と、さほど期待せずに読み始めたが、実は得るところが大変に多く、どんどんと読めた。日本国内・海外での国民投票・住民投票の多くの例に触れることができ、それぞれの目的・仕組みの違い等を自然に理解することになる。

もっとも興味深かったのは、過去に日本で実施された住民投票についてのルポルタージュである。各村や町での記録からは、住民たちが費やした時間・労苦・試練が、予想以上であることが感じられた。実際には淡々とした表現なのだが、民主主義の本質を理解する=選挙で代議員を選ぶだけではなく、時には自分達が『政策そのものを選択して投票する』という行動が、決して簡単なことではないが、同時にそれだけ意義のあることであると、まるで教科書のように語られている。また後半では、今後の投票活動のための参考資料として、多岐にわたるオピニオンン・リーダーたちの原発に対する発言が掲載されているが、ここでも可能な限り多くの意見を公平に広く集めようという著者の配慮が感じられ、好感をもった。

個人的には、過去の住民投票の例をもっと深く知りたかったが、新書という限られたページ数の中では、こちらが欲張りすぎているかもしれない。実際、本文の中で「住民投票―観客民主主義を超えて」という別の著作を、この点で紹介してくれているので、引き続きこちらも是非読んでみようと思う。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
著者は国民投票、住民投票に関する著書を多数発表し、数年前の憲法改正国民投票法の審議の際には衆参合わせて5度意見を述べているほど、この分野では日本でトップクラスの知識を持っている。
そんな著者が、日本初の国民投票を「原発」問題をテーマに実施しよう!と主張する。

本書ではまず国民投票とは何か、日本で国民投票を実施することは可能か(可能です)といった基本的な問題を解説する。そして次にこれまで世界で行われた「原発」国民投票、国内で行われた「原発」住民投票の実例を紹介する。ここはジャーナリストらしく現場視点で描かれており、ここまででメタ視点、具体的出来事の視点の両方が押さえられている。
さらに日本で「原発」国民投票が実現する場合のスケジュールを示し、その際に繰り広げられるはずのキャンペーン合戦で出てくると思われる「反対派」「推進派」の主張が紹介される。
この「反対派」「推進派」の主張がなかなか面白い。前著『「憲法九条」国民投票』と同じく、さまざまな媒体で実際に発表された、多くの有名人による「原発」関連の発言が収録されているのだ。前著でも感じたが、実名で展開される主張は、それぞれの人たちなりの熟慮の末の主張であり、それらが要点を掴んだ形で次から次へと提示される展開は迫力がある(その意見への賛否はどうあれ)。

こういった問題を国民投票にかけようという意見が出ると、決まって「議論が熟していない」「正しい情報が出てきていないのにそんなことをすると騙される人ばかりで危険」といった反対論が出る。しかし、ではそういう国民性の中で政治家だけが正しい情報を掴み適切な判断ができるのかといえばそんな根拠はどこにもない。
結局、議論の成熟も「正しい」情報も、切迫したニーズがあってこそ実現するのだし、そして国民投票以上に切迫したニーズなどない。日本建国以来初の国民投票が行われることになれば、間違いなく大きな関心が寄せられる。国民投票が実現すれば投票日まで国中で「原発」に関する議論が喚起され、その議論の材料としてさまざまな情報が必要とされる。すると当然それを提供する者もたくさん出てくる。多くの者によって取材も精力的に行われる。そこから出てくる情報は珠玉混淆になるだろうが、それもまた議論があってこそ選別されていくはず。
つまり「議論が熟していない」「正しい情報が……」という主張は、国民投票をやらない理由にはならない。むしろこれらは国民投票をやることによって解決されるからだ。

自分の国の行方を自分自身が決めるという当たり前の国民の権利を行使するためにも、「原発」国民投票は必要だ。
……そう考えさせる1冊だった。
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