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最近の津波で15万人が亡くなりその遺体の処理に想像を超える労力を要しているのに、1台の車で1カ月の間に10万あまりの死体を運び、全て埋葬したといわれても信じがたいと感じた世界の人々も増えた事だろう。中国は今後、「南京事件」の捏造を訴えれば訴えるほど、世界の世論から孤立する時代に入ったと言ってもいいだろう。
さて、「南京事件」の決着は着いてきたかにみえる今日だが、本書の特筆すべき内容は、南京虐殺があった・なかったという議論を超えて、なぜ南京虐殺という嘘が蔓延してしまったかの検証にまで踏み込んでいる事で興味深い。
本書のスタンスは「『南京で大虐殺があった』という認識がどのような経緯で出現したかの順序だてた確認」であるが、当時の南京で、どのような人たちが、どれくらい、どのように殺されたかを明確にしようとの意図も見える。この、「大虐殺」が在ったか無かったを前提としない姿勢で行った、資料や証言の検証は説得力がある。
やはり、中国の主張する30万人大虐殺説はどう考えても無理があると思うのだが、その説を支持する人たちの反論があれば聞いてみたいものである。
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