あの有名な「卒業」の続編です。
原題は「HOME SCHOOL」なのに、このタイトルそしてこの表紙(笑) 売るためにはコレしかないですな。
派手な部分ばかり印象に残っていますが、この続編を読んでみると、実はもうちょっと違う映画だったんではないかと思えてきます。「卒業」を読んでみたくなります。
「ここで喋りたいのかい?」
「洗いざらいよ、ベンジャミン。あなたがいったことをひとこと残らず。彼女がいったことをひとこと残らず。」
「いいとも、わかった。ええと、彼女は眠っていた」
「続けて」
「ぼくは起こしたことを謝った」
「続けて」
「ひとことごとに『続けて』っていうつもりなのかい?」
「続けて」
ぎゃーーーーーっ、怖い怖い怖い、めっちゃ怒ってるーーーっ!!
こうした会話が見事なのですよ。”彼女は**と思った”といった地の文がなくともビシビシ伝わってくる、しかも極めて自然な会話文なのです。
人が文字で表した会話はどうしても文章臭さがあって、読んでいるうちは気づかなくても例えばそれを人がそのまま演じてみると、その違和感は笑いを誘うくらいはっきり表れてしまうものです。
しかしこの人の作る会話文は、そのまま演じてもそんなことはないでしょう。
他の会話でも、じりじりと細心の注意を払って積み上げたものの果てに、あまりにあっさりと絶望が存在したときの落胆は凄かったです。体を支えていられないくらいでした。