これは凄い。400p近くもの毒・毒、とにかく毒舌です。ゲランはモノによっては褒めてるけど、ミツコ、夜間飛行(ルールブルー)、シャリマーくらいでアンソレスになると滅多切り。ピケのバンディ、フラカが5つ星なあたり、相当堂々とした重い香りがお好きなんでしょう。キャロンに思い入れあり。(私はキャロンのサクレで懲りてしまったクチです)パトゥのミル、ジョイ5つ星です。個人的にフラカもミルもダメだなあ。パリス・ヒルトンなどに代表されるフレグランスも(ふざけて)評価してるところがトゥリンの好奇心か?本書でもトミーガールは絶賛。これは眼中になかったので興味あり。サラ・ジェシカのラブリーはなかなか良い(TS)そうです。
柑橘系、シプレ系の調和の取れた香りに高得点が多い。といいつつ、マルのビガラートコンセントレ(苦オレンジ)をミステリーに欠ける(LT)とあまり面白くない様子。個人的も苦オレンジはムセますし、まったりし過ぎと思うことあり。 ただルタンスの濃厚な固形ハチミツ、ミエルドゥボワにフローラルを求める(TS)のはかなりの見当違いといいたい。ラルチザンの人気の2つ、フーアブサンや地獄通りは酷評(確かLT)どちらもひんやりとしてはいるけれど、名前程のインパクトは感じられない(と思う)「地獄通り」人気の正体は名前か?ディプティックには興味深い評価をつけてます、特にロー。ケイコメシェリおおむね良いが「弱小」「ニッチブランド」と断言されてます。エスティはほとんど酷評だけど、ビヨンドパラダイスだけは5つ星。これは意外、日本での評判はイマイチだった気が。最近のエレナ氏への評価は面白い。トゥリンは特にミニマリストを嫌うよう。という理由でか定かではないけどケリーカレーシュも平凡な香りだから酷評(確かにつまらなかった)ゴルチェはもちろん当然の如く酷評×10、エルメスのイリス酷評(同意)要するにシングルノート全般に酷評、フレデリック・マルのあのステキなアン・リスさえ酷評、シングルノートで主にこてんぱんにされるのはジャスミンやアイリス。香水としては王道系の花々。香水はアロマセラピストのものじゃない(LT)、、、となるとロクシタン酷評、アニック酷評(特にプチシェリーの不安定さ=個人的に大好きな香りなんですけどね!)、、etcect...とにかくゲテモノ食いとも言えそうなくらい網羅してるレビューなので感想も書尽きない。
匂いはひとつ(by「香りの帝王」)でも好みはそれぞれだから、自分のお気に入りが酷評されてもムカつかない方に。かなり好みが偏ってるけど、この本には駄菓子屋的な面白さがあります。共著なのでルカ・トゥリンとタニア・サンチェスさんの意見の別れるケ所も垣間みられる、、、気がしました。香水好きで活字読むのが苦ではない方には今年最大のお勧め本でした。これで2,000円もしないなんて驚きです。