競馬で着順を予想する際、何を重視していくかというのは人によって違う。馬の血統を重視する人もいれば、近走の内容の良し悪し、あるいは、サイン読みなんていう一種のオカルトみたいな予想方法だってある。競馬予想に使用できるファクターは実に多い。しかしながら、本書で主に重視していることはたった一つである。それは枠番である。これは、馬を研究することを重視してきた私にとっては非常に新鮮なことであった。著者は日ごとに強い枠番が存在すると述べている。たしかに、枠番での有利不利というのは少なからず存在する。しかし、それは馬場状態や馬の脚質、あるいは競馬場のコースによるものである可能性が多い。決して、枠番に「流れ」のようなものは存在しないということである。しかしながら、著者は枠番に流れが存在するということを統計という目に見える形で証明してみせた。たしかに、その日その日に強い枠が存在していた。著者の買い方は、その強い枠を軸に総流しするという買い方である。枠連を総流ししても儲からないじゃないかという考えを持つ人がいるかもしれない。実際、私も馬の数をなるべく絞って買い目を減らすということをしていた。BOX買いはもちろん、軸総流しもしたことはなかった。しかし、著者は買い目は多い方がいいと述べている。ただでさえ的中率が低いのに買い目を減らしたって当たるわけがないという理論だ。まさにその通りだと思った。今まで私は儲ける馬券の買い方をしてしまったのである。それでは的中するわけがない。買い目は多くても的中する馬券を買わなければ勝てるわけがないのである。競馬の予想は的中した人が勝ちだということである。本書のおかげで私の馬券の買い方は少なからず良い方向へ変わっていったと思う。これからは、儲ける馬券の買い方ではなく、的中しやすい馬券の買い方に変えていこうという思いで一杯になった。