いつもながらの、心理学で社会事象、経済事象を分析してみましょう、
の一冊です。
扱っている事件、事実、社会事象、経済事象が、果ては世界的企業の経営
から、個人の受験にいたるまで、扱うお題が広範囲で、
その情報力、カバー範囲の広さ、分析力と情報処理能力には
感服します。ですが、どう読んでも、心理学で切るのが無理があるもの
の事例も、強引に引用していますが、そこが、ちゃんと分析、解析
のネタとして収まるところが、和田先生の真骨頂といえます。
ただ、失敗学の章では、事例を挙げていちいち分析していて、姿勢はために
なりますが、後付ではなんとでもいえるのでは、という感想もあります。
軽い気持ちで肩肘張らずに、読むエッセイ、雑文といったところでしょうか。
なお、登場する心理学、社会心理学のツールは、いつも先生の著作に
登場するおなじみのもの。ワン・コンテンツ、マルチ・パーパスでいくところ
が、大量生産可能な先生の真髄です。