Part 1では理系分野の"巨匠"(養老孟司、小柴昌俊、日野原重明、きたやまおさむ、隈研吾、海堂尊 各氏)が如何に英語と付き合ってきたかについて対談形式で書かれています。どの方も英語についてnative speakerレベルという訳ではないことを自覚してしておられます。それを認めた上で、実際に何が英語コミュニケーションで重要なのかについて語っておられます。外国人と英語でわたり合う上で大切なのは「(どんな相手に)何を伝えたいのかということ」を自分の中でしっかりと理解していることである、という点では共通しています。(養老氏の「情報産出能力 v.s. 情報処理能力」の話は納得です。米原万里「
不実な美女か貞淑な醜女か」の"active knowledge v.s. passive knowledge"を想起しました) あとは度胸、ユーモアのセンス、一般教養といったところでしょうか? 要するに"国際人"(cosmopolitan)が英語を使うのであって、英語を話せば国際人というわけではありません。
本評者は職業柄 海外出張とか国際学会の口頭発表などをこなさないといけないのですが、「英語を使わないといけない状況に自分を追い込む」ことが語学学習の上で重要だったなぁと思います。そういう訳で、各先生方の仰ることは自分の経験と照らし合わせても納得のいくことばかりで、自分のやり方はあながち間違ってなかったなと安堵した次第です。(これからも精進あるのみ)
Part 2では著者の英語学習体験と大学の英語講師としての教育経験から導かれた勉強法を紹介しています。巻末にはスグに使える場面別のフレーズ集がオマケとしてついています。
英語を学ぶ/使う上での"心構え"を学ぶという趣旨の本としては他に「
知的な英語、好かれる英語」「
英語がうまくなる人、ならない人」もあります。これらも併せてお読みになると英語を学ぶ/使う"心構え"が更に強化されることでしょう。