どこかで読んだような整理術・仕事術が寄せ集めて並べられており、レベルの異なるいろんな事柄が脈絡なく並んでいる印象。
一つには、多分に編集の問題がある。著者自身の仕事術の基本的な考え方である「統一化」「一元化」「自動化」ができていない。一つ一つのトピック(仕事術)の扱いがバラバラ。だから読みにくい。これなら「統一化」「自動化」は徹底されているよくあるライクハックスの方が良い。
もう一つ、「仕組み」という言葉が一般名詞のままであり、著者のもつ理論としての固有名詞化していないのが、一番の問題点であろうと思う。
つまり著者の理論をブランド化できていなくて、全体を把握しづらい。吉越の「デッドライン仕事術」、デビッド・アレンの「GTD」、本田の「レバレッジ読書術」など、内容はさておいても、いずれもブランド化に成功していて、1、2冊読めばどんなことが言いたいのかわかる(ように作られている)。
具体的な仕事術は、職種や仕事のスタイルによって、真似できないこともたくさんある。しかし、吉越やアレンや本田の考え方を徹底的に真似することはできる。本書の「仕組み」も「考え方」にまで昇華させなければ、良いものを含んでいたとしても伝わらないだろう。
そのためには、泉の「仕組み」理論を本全体の1/4程度は費やして、論じていったほうがいいのでは。
今から自分のビジネススタイルを作っていこうという人には、最適な入門書かもしれません(さっくり読めるので)。