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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本屋が楽しかった時代,
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レビュー対象商品: 「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1) (単行本)
前橋西武の本屋で、もしかしたら書棚の本の位置を全部 把握しているのではないか、ひょろ〜と背の高い今泉さんに、本のことを聞けば、期待以上の返答だったと、噂が伝わり、6年間の今泉時代を幸せに過ごした客人は少なくないに違いない。池袋に行ったらしいよ、と寂しい噂話も尽きたころ、馴染みの本屋の書棚からひょっこり現れ、また、戻ってきたね、と噂しあったものである。本屋の文化は復活するのだろうか?ふらっと行きたくなる空気は、まだ消えてはいないのだろうか?伝説や物語で終わらせたくない本である。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「流行と不易」、これは文化を搭載するメディアには常に与えられた運命か,
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レビュー対象商品: 「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1) (単行本)
1980年代から90年代にかけて池袋西武にリブロ、西武美術館、アール・ヴィーヴァンなど書籍文化とそれに関連する展示・パフォーマンスが可能な空間があり、一時代を刻印した。その中心的リーダーは広告会社やジャーナリズムではなく、西武資本で雇用された書店人であり、68年から70年安保世代に属し、当時進学率20%前後で大学教育がマス化し始め、安保闘争、学生運動とその延長上での赤軍闘争の挙句に高度成長期の終焉を一方で準備した時代だった。その前後に読書三昧の二浪生活のあげく、大学卒業後多くの書店を経験して、<西武百貨店>の文化を売る路線を堤清二の下に展開した書店人の数十年を対談でインタビューでまとめた1冊。書店人や図書館員が読書家でなければ勤まらないその現実を生々しく語る。作家や大学教員を顧客で向かい入れながら、立ち話から書店主催の講演会や展示会やイヴェントなど単なる書店経営の保守さを脱皮させ、大名商売からアクティヴな書店経営に転換した一時代を担った記録で、地道な手作業によるデータ収集(短冊・スリップ)から分析、書店界隈の書籍と地元文化の分析と連動運動など、実に地味に日本の出版界の保守性打破を狙いながら、既存の価値観を壊したところにリブロの地平が開かれている。その地平を切り開いた60年代から70年代に出版された3つの叢書が著者の原点だと独白。地味ながら、確かによく読まれた叢書の編集の卓抜さが光る。その延長上で、リブロポートで活躍した今村仁司、大室幹雄。樺山紘一、丸山圭三郎などが自らの思想体系を描き出した書目を付録に付す。 著者より10年近く遅れてきた世代としては、その活躍ぶりの背景が判り、刺激的ながら日本の言語的限界がなければ、この著者たちの世代はさらに活躍できたであろう、と邪推すると20世紀後半の大きな指標(メルクマール)を描いた1冊とも云える。 80年代と90年代に出張のたびに池袋まで絵に行ったり、本を買出しに出向いた時代を懐かしく思い出す。著者の名言は「流行と不易」、これは文化を搭載するメディアには常に与えられた運命か。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いい味出してます,
By 編集素浪人 "ディオゲネス" (横浜市青葉区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1) (単行本)
今泉さん、小田さん、とても他人とは思えないあなたがたの対談ですもの、お義理でも買って読まないわけにはいきません(笑)。もっと枯れた話かと思いきや、お二人ともけっこう生臭くいい味出してます。ただ、こういう話を本当に面白いと思えるのは、業界の中のそのまた少数の人々かもしれない、という懸念は拭えませんが……「バブルの時代」と言いたければ言わしておけ。良いバブルと悪いバブルがあって、妙な巡りあわせでその前者の渦中で思うさま仕事ができたのは、むしろ僥倖でしたね。「バタイユ的蕩尽」というのはちょっとカッコつけすぎだとしても。 本書の「熱」が伝染してクレージーな編集者や書店員が隔世遺伝的に出現してほしいものです。今泉さんがそうであったように、1人いれば激変しますから。その淡い期待と本シリーズ「出版人に聞く」の継続への願いを込めて、あえて星4つ。
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