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第一章『人間嫌いの世界観』から第四章『友達がこわい』までは、大変読み応えがあります。「人間嫌い」の分析力が光ります。
ただ、第六章『人間嫌いの喧嘩作法』以降は、「人間嫌い」という本書のテーマとはかなりかけ離れており、あまり読み応えはありませんでした。
よって、星は3つにしました(本当は、星5つにしたかったけど)。
自分にもどこか「人間嫌い」というか、べたべたした関係と距離を取りたいところがあり、周囲の「友達が多い」人に比べていいようのない劣等感を感じることもありましたが、本書を読んで「こういう考えもあるのか」と妙に気分が楽になりました。
「人間嫌い」な人こそ、他人や強者の意見によらず自らの考えに依って生きることのできる「近代的自我」を持った自由人なのです。
ただし、人間嫌いライフを送るためには、まず自分が「人間嫌い」であることの「自覚と覚悟」がないとダメ(世間の風は冷たい。)ですし、「人間嫌い」としての人生を全うするための経済的基盤も必要です。(隠遁するにもカネが要ります。著者は、歯医者さんとの二足のわらじ生活をしていますし)
本書を参考に「人間嫌い」の偉大な先人(変人?)たちの人生に学びながら、積極的な「人間嫌い」ライフを楽しみましょう。なお、本書の論旨からは、ちょっと寄り道的ですが「かぐや姫症候群」のお話は結構面白いです。
しかし、そうなのか? 明るくて人とつるむのは、そんなに偉いことなのか?
本書は「人間嫌い」「人付き合い苦手」を公言する著者によって、「いいや、人間嫌いこそ正直なんだ。誰かとつるまずに生きるんだ」と世間に反論するマニフェストです。漱石、会津八一、内田百といった人間嫌いの先駆者から学び、人と馴れ合わない、融通の利かない正直な生き方を模索します。
バブルを作り弾けさせ、不良債権を処理せず日本を窮地に追い込んだのは、実はつるみ系の、人付き合いのいい人たちが「気を利かせて」きた結果なんじゃなかろうか。誰かが正直に「不良債権は処理しないと」と言わないと、日本はもうダメでしょう。誰が言うのか。それは、馴れ合わない、人とつるまない、杓子定規な「人間嫌い」しかいないでしょ。時代は人間嫌いを必要としている、んです。
根暗でもいい。堂々と偏屈に生きよう。ということで。
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