実質的に日本一の剣豪となった武蔵は、仕官(就職)先を求めて全国を旅した
ようですが、仕官はなかなか実現しませんでした。これが戦国時代なら、武蔵の
兵法は珍重され、すぐにも仕官は適ったことでしょう。
しかし武蔵の兵法は、徹底して「個」を鍛えて人を斬る、人に勝つことを追求
しています。武蔵の時代は「関が原の戦い」も終わって社会が平和に向かうと
き。
そこでは武士の「個の価値」より、どこの組織に所属するかという「所属価
値」が問題でした。
そんな組織に対して、武蔵は一人で戦いを挑んでいったのです。
なお、本書の解釈は、ビジネス作家の筆者が、数百人におよぶ取材経験を元に
『五輪書』の一部を読み取ったものです。
専門家からみれば原文解釈として疑問というもの、推論にすぎないと思える
部分も多々あることでしょう。
筆者が人生に迷っている人々を元気づけ、実戦で役立つように「武蔵を独自
に解釈したもの」ゆえ、寛容に楽しんでいただければ幸いです。
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