実質的に日本一の剣豪となった武蔵は、仕官(就職)先を求めて全国を旅した
ようですが、仕官はなかなか実現しませんでした。これが戦国時代なら、武蔵の
兵法は珍重され、すぐにも仕官は適ったことでしょう。
しかし武蔵の兵法は、徹底して「個」を鍛えて人を斬る、人に勝つことを追求
しています。武蔵の時代は「関が原の戦い」も終わって社会が平和に向かうと
き。
そこでは武士の「個の価値」より、どこの組織に所属するかという「所属価
値」が問題でした。
そんな組織に対して、武蔵は一人で戦いを挑んでいったのです。
なお、本書の解釈は、ビジネス作家の筆者が、数百人におよぶ取材経験を元に
『五輪書』の一部を読み取ったものです。
専門家からみれば原文解釈として疑問というもの、推論にすぎないと思える
部分も多々あることでしょう。
筆者が人生に迷っている人々を元気づけ、実戦で役立つように「武蔵を独自
に解釈したもの」ゆえ、寛容に楽しんでいただければ幸いです。
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
武蔵の思想がよくわかりました,
By 仕事人 (東京都千代田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「五輪の書」がよーくわかる本―ポケット図解 (Shuwasystem Business Guide Book) (単行本)
「五輪書」のことを話していたら、オリンピックの本と思っていた人がいた。若い人にとって、武蔵はK1のファイターか、漫画の主人公くらいにしか思いつかないのかもしれない。本書は、「五輪書」の解説本ではない。「五輪書」に展開されている、宮本武蔵の思想、人生哲学の「ツボ」を、的確に押さえ、現代人のために、ていねいに、わかりやすく、説明している本である。 何よりも、武蔵という人間の本質を語ろうとしている点が、只者ではないと思わせる。どのページを読んでも、そこには読者に対する、大きな心配りが感じられる。すなわち、「難しいことを、決して難しく語らない」という姿勢が、徹底しているような本である。 武蔵の思想は、「必ず勝つには、どうしたらいいか」を考えたところからでている。結論は、本書を読んでもらうとして、そのようなことを、現代人である我々が、今、問いかけることが大切なのだと、さわやかな読後感とともに、痛感した。 イラストや図解も豊富で、しかも読んでいて楽しい。武蔵についての入門書として、最初の一冊に最適である。
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