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「二回半」読む 〔書評の仕事 1995-2011〕
 
 

「二回半」読む 〔書評の仕事 1995-2011〕 [単行本]

橋本五郎
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

書物と歴史に学ぶ「政治」と「人間」「ぜひこれを読んで欲しい」という思いを込めて……約15年にわたり『読売新聞』を中心に書き継いできた書評全170余本。第一線の政治記者として、激動する政治の現場に生身をさらしてきた著者が、書物をひもとき歴史に沈潜しながら、「政治とは何か」「生きるとは何か」という根源的な問いに向き合う、清新な書評集。

登録情報

  • 単行本: 321ページ
  • 出版社: 藤原書店 (2011/6/20)
  • ISBN-10: 489434808X
  • ISBN-13: 978-4894348080
  • 発売日: 2011/6/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 347,709位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By smna
著者の書評集だが、「なぜ書評するに値するか」(値しない本は載せていないし、そもそも著者の書評欄では取り上げないらしい)が良く伝わる本だ。更に、単に本の概要紹介や称賛をするのではなく、一冊の本を評するに際して、時に別の複数の本からの一節を引用して書評を行っているところは、著者の幅広く大量の読書量があるからなせる技で、とても味わいがある。TVで聞くコメントと同じで誠実なお人柄を感じさせる。無論、各本の特記事項も掲載されており、
 -日本が米国や旧ソ連のような人口国家と異なる自然的国家であるが故に伝統的に国家戦略が欠落してきた(中曽根)
とのフレーズには、思わず「なるほど!必要性の差か」と納得してしまった。一方、
 -ポピュリズム(大衆迎合主義)
と繰り返しているけれど、俗にそう言われてはいるものの、この日本語は本当に正確なのか?と思ったりもした。
ついでに誤植も加えると、
 -311頁の「三木」は「福田」ではないかと思う

毎日毎日新しく出版される多数の中で、読むべき本のリストを得たようなものだ。市井の読書人にとって耐えられまい。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
 ぼくも某新聞で書評委員をやっているけれど、絶対に避けたいと思っているのがこの手の書評。書評じゃなくて、ただの感想文なんだもの。自分では感想文ではないつもりでいるらしいんだが、これが感想文でなくて何?

 基本的には、なんか私的な前振りをおいて、あらすじ紹介して、きいたふうな一節引用して「重要である」「考えさせられる」とか書いておしまい。すべてがワンパターン。読んでいて、工夫やひねりのある書評がちっともなくて、後から読み返す価値があるとは思えないし、こうして本にまとめる意義もなかったと思うんだが、あの藤原書店がどうしちゃったの、という感じ。

 まともな分析や切り込みのある書評は全然ない。そうした能力に欠けるからだと思う。たとえば著者は「『けなす書評』もなりたつだろう。しかし、私はその道はとらない。読者が買って損はしなかったと思ってほしいからである」(p.2) と言うんだが、だったらなぜある本を買うべきでないか(出すべきでないか)を説明する「けなす書評」だっていいはずでしょうに。著者の書くものには、このように明確な論理性があまりない。また2011年の震災で行方不明者が一ヶ月たっても多数いることについて、これが文明国なのかと義憤を表明しておいでだけれど (p.319)、津波で流されてしまった方もいるし文明国だからどうにかなる話でもないんですけど。でもその程度の想像力もない。そしてその直後に本当にお定まりのアームチェア文明批判談義。これでは鋭い書評を望むべくもない。

 ちなみに著者は、万年筆ベストコーディネイト賞2008年なるものを受賞したのがずいぶんご自慢のようだけれど……何これ?
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