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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
中南海の政治抗争をたっぷり,
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レビュー対象商品: 「中国問題」の内幕 (ちくま新書) (新書)
いろいろ問題はあるにせよ、世界の大国のほとんどが権力争いに「選挙」という公平・透明な制度を採用することによって、権力者たちが秘密の宮廷抗争を繰り広げる…という姿はなくなった。中国を除いては。中国はこの10年で政治より経済・社会問題の重要度がはるかに高くなってはいるが、共産中国建国以来から連綿と続く、改革派と保守派の対立は依然続く。中国政治ウォッチャーの第一人者である著者がこの数年出している本は、日中外交や社会問題を論じたものが多かったが、本書では、中国の本丸といえる政治トップの権力抗争を論じた。大づかみに現代の中南海は、胡錦濤率いる共産主義青年団グループと江沢民率いる上海グループがあり、共青団グループは清廉だが経済に疎く、上海グループは腐敗しているが経済に強い。胡は上海グループ重鎮を収賄で逮捕したり、逆に厚遇したりとたくみに上海閥の影響力を排除しようとする。工作は進んではいるが順調ではない。「太子党」と称する有力幹部の子弟が共産党や国の有力な地位を占める。選挙という儀式を通過している日本でさえ世襲批判が強いのに、有力者の心ひとつで地位や逮捕不逮捕が決まってしまうのだから、中国一般市民の不満は強いだろう。胡は'ケ小平がじきじきに「江の次」と指名したそうだが、死後15年も自らの意志を政治に反映させる'ケ小平も大した政治家である。 現代中国政治の主役たちが過不足なく出てきて、次世代の中国を誰がどのように動かすのか、ある程度参考になった。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日中関係、中国国内を理解するための入門書,
By TomorrowIsAnotherDay (神奈川県藤沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「中国問題」の内幕 (ちくま新書) (新書)
日中関係は、どうしてこうギクシャクするのか?それがどうして突然改善の方向に向かったのか? 経済発展やオリンピックばかり注目される中国国内で、実際は何が起こっているのか? を理解する手がかりになります。 内容が非常に新しく、時事問題として読めます。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
誰が味方か分かります,
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レビュー対象商品: 「中国問題」の内幕 (ちくま新書) (新書)
ここ数年の、中国の様々な行動の理由を説明してくれる良書。個人的には、結構知っているつもりだったが、最近本書の存在を知り、知識整理目的もあって、買ってみた。中国の権力闘争は、それぞれの派閥の思惑の差から、外交レベルでも矛盾が表面化することは少なくない。日本人は、そんな裏話は知らないので、あの国はオカシイだの危険だの言うわけだが、実はそれぞれの派閥単位では、極めて筋の通った行動をしている。 胡錦濤(共青団派)が親日路線で、格差社会の是正を目指そうとしても、汚職まみれの江沢民(上海閥)の反日や、高級幹部の子弟等で特権的地位の既得権益を手放さない太子党、国際感覚の欠けた軍部が足を引っ張る。 今、胡錦濤の次が誰なのかが、日本にとって重要だ。 誰が日本の味方か、日本人は知っておいた方が良い。 日本人は、中国を批判する時、一党独裁の内部での派閥闘争というのがよく理解できず、それが親日派を窮地に追い込む手助けになったりしていることに無頓着だ。 日ごろから、批判すべき点は批判すべきだが、敵と味方を見分けるには、本書のような知識が必要だろう。 なお、本書は今年の2月出版だが、その後の胡錦濤周辺の動向は、決して胡錦濤に有利には見えない。 最近も、不正を批判している胡錦濤の団派から、于幼軍が、汚職を理由に更迭された。身内の更迭は、胡錦濤の決断なのか、江沢民の勝利なのか... 于幼軍だけでなく、オリンピック後、党・地方幹部の更迭が続いているそうだから、胡錦濤が獅子奮迅しているのかもしれない。于幼軍を切ったのは、「泣いて馬謖を斬る」思いかもしれない。 本書は、読み終わった後から、今を知るための知識を与えてくれる。
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