世界中から「帰還」したユダヤ人が、民主主義を標榜しつつ、アラブ・パレスチナの歴史と文化を収奪・吸収して発展してきたイスラエル。止むことのない戦争を支えるキッチュで矛盾に満ちたシオニズム文化の実像を、追放/不可視化された<不在者>の視点から論じる。
「冷静なまなざしと熱いハート。繊細な知性と極上のユーモア。しばしば単純な二分法に抵抗する日常の出会いを通して、政治が、歴史が、文化が幾重にも塗り込められたイスラエル社会の表と裏を著者は見事に描き出す。難民化したまま帰還の権利を奪われたパレスチナ人。二級市民として不可視化されたイスラエルのアラブ人。本書はこれら<不在者>たちに包囲されたユダヤ人国家の<今>を問う、新しいルポルタージュ文学の傑作である。」ーー推薦・鵜飼哲(フランス文学・思想。主著『抵抗への招待』)
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