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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
三島文学,
By ここ (九州) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「三島由紀夫」の誕生 (単行本)
読み終えるまでには、時間がかかりました。読みえ終えてみて、それは、丁寧かつ緻密に収集された情報量が行間からも、溢れ出ているからだとわかりました。三島事件しか知りませんでしたが、日本を代表する作家が、どのようなプロセスで誕生していくのか、私を含めて多くの人が知っている(知っているつもり)の三島由紀夫観というものに問いかけてくる文章だと思います。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『三島由起夫」の原点を世界で初めて解明!,
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レビュー対象商品: 「三島由紀夫」の誕生 (単行本)
「三島由紀夫」が、作家として生きていくべき目標をどのような戦略(それが自覚的なものではなかったにせよ、また、当初から輪郭が明確でなかったにせよ)を経て「三島由紀夫」になり得たのか、を、文学研究者としてはおそらく初めて、正しい方法論でフォローした研究ではないでしょうか?彼の文壇デビュー作とされる『花ざかりの森』を、常識化されていた、作品成立後に軸を置く観点を捨て去り、本来正当であるべき、学習院時代の平岡公威としての創作活動、およびそれを取り巻く環境からあらためて捉えなおしたことは、高く評価されるべきであると共に、今後の「三島」研究の水準点ともされるべきだと思います。・・・昭和史の一断面としての人々の意識まで見えてくるような、豊富な史資料と、著者がそれらにあてた的確な「照明」は、日本人が忘れてしまった日本人にとっての「近代」を見直す史書としての価値までをも併せ持っています。三島作品を知る人だけに留まらず、私たちにいちばん近かったはずの過去を思い出させてくれる歴史書をお求めの方にも、是非読んで頂きたい一冊です。
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