タイトルを見て「軽いなぁ」という印象をもったけども、
案外、馬鹿にするなかれ。仮説立案のトレーニングには悪くないかも。
仕事をしながら、先輩同僚で優秀と思われる人は、
目の前で行われている議論を理解して、一定の軸出しをして整理、構造化してファシリテーションしてゆく。この軸出しが素早い上に、仮説として筋が良い。
たいていそういう人は、普段から会話をしていても、
いろんな話題や出来事を一定の軸を設定して自分なりに理解しているコトが多い。そういう物の考え方がしっかり身に付いている。とりもなおさず、日頃からのトレーニングが大事なのだ。
このトレーニングのために本書はきっかけとして悪くない。
ただし!
本書の決定的な欠点は何かと言うと、「物事に対してどんな洞察を持つか?」という視点が浅いこと。
ある物事に接して「それは何か?/どういう意味か?」という洞察を行って、その積み重ね(仮説思考)の上に軸出しが行われなければ、ただ退屈で価値のない「商品性と価格」のような軸になる。
本書では、一見、軸が多様に深まってゆくように見えるが、これは方法化できておらず著者に属人的なやり方のはずだ。
世に言うSo What?する力。軸出しにはとにかくコレが大事。