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最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
政府ではなく個人が社会を良くする時代へ,
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レビュー対象商品: 「ファンドレイジングが社会を変える」 (単行本)
メディアで「社会起業家」特集が組まれ、優秀な若者が社会問題を解決する事業を立ち上げ奮闘している姿が浸透してきた。それでも彼らのほとんどは日々の金策に苦心している。優れたNPOにも資金が集まらない理由はいくつもあるが、まずは米国の1%とされる日本の寄付市場の未成熟(日本人がケチという意味ではなくまとまった額の寄付を考える文化がない)、税務上の寄付金控除の難しさ(NPOは3万を超えるが寄付金控除される団体は100に満たない)、情報や資金を仲介する存在の少なさなどに加えて、NPO側の資金調達力にも課題があるとする。 非営利組織(特にNPO)の資金調達のことをファンドレイジングと言う。これを専門に行う人をファンドレイザーと呼び、アメリカではトップキャリアの一つに数えられている。 本書はNPOが社会と上手にコミュニケーションし、補助金頼みにならないオープンな資金調達のテクニックを教える。特に第4章は、ファンドレイジングのステップとテクニックを具体的にアドバイスしていて、実用書としても読むに耐える。 一方、本書をつらぬくテーマは書名通り「社会を変える」こと、すなわち日本人が自分でNPOを選び、寄付し、NPO側は適正な給与をもらい、社会的にも尊敬される存在になるという日本のビジョンをはっきり打ち出していることが、論旨が明快で読みやすい理由だ。 ただ、政治や市場経済からこぼれおちる弱者を救済し、とり残された問題を解決する主体がNPOだとしても、著者の待ち望む日本の「大寄付時代」の到来は、PR力によるNPO間格差を拡大させ、結局市場経済と同様の弊害を生まないのかという疑問は残る。 それでも「政府の税金の使い方」へこれほど不信感が募っている現在の日本を考えれば、「自分の選択によって社会をよくする」という新しい国民の責任のあり方は、真剣に自分の生き方とともに考えるところまで来ているのだろう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
社会に共感してもらい、社会を変えていくNPOであるために。,
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レビュー対象商品: 「ファンドレイジングが社会を変える」 (単行本)
NPO法人の理事長をしています。寄付税制の改正、2010年末から起こった「タイガーマスク運動」などをうけて、日本に「寄付元年」がやってくるのではないかと期待をしつつ、どうすればこれらのよい風をNPOの活動として生かしていけるだろうかと考えていたときに、この本を手に取りました。本書にある『ファンドレイジングは、「施しをお願いする行為」ではなく、社会に「共感」してもらい、自らの団体の持つ「解決策」を理解してもらう行為である』という一文に、衝撃が走りました。ともすれば「寄付のお願い」を繰り返しては失敗し、折れそうになっていた気持ちが180度変わりました。 また、本書はファンドレイジングを具体的に実行するための考え方、方法など、実際にアクションを起こしていく際に必要なステップが、丁寧に書かれています。読みながら、活動をはじめた動機、苦しい時期があってもなぜ辞めずに続けられたのか、そして私たちが夢見る社会の実現について思い起こされ、NPOであることを誇りに思い、共感者を増やしていこうという前向きな気持ちが湧き上がってきました。同時に、そのために活動の透明性をアピールしていくこと、組織体制を整え、成果を出していくこと、そのために必要な人材やサービス、体制はこれでよいのか…など、NPOのマネジメントを考える上でもとても重要な契機になりました。 たくさんの人の善意の気持ち、社会に貢献したいという思いを受けて、プロフェッショナルとして社会を変えていくために…この本を教科書にして、もういちど立ち上がり、厳しい環境のなかでも社会を変えていく仕事に誇りを持ち、続けていこうと思いました。社会貢献、NPOに関わる方、関心をもたれている方にぜひ読んで頂きたいです。
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