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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ここまでビジネス書を読み込んだ人もいないのではないか、と読みながらそう思った。,
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レビュー対象商品: 「ビジネス書」のトリセツ (単行本(ソフトカバー))
ここまでビジネス書を読み込んだ人もいないのではないか、と本書を読みながらそう思った。40歳台の私は、20歳台から30歳台にかけて大量にビジネス書は読んだが、この著者のように大量に読み込み、かつそれらを体系的に整理した人は見たことはない。だからこそ、著者としての「1本の太い柱」が立ったのであろう。 いわゆる「ビジネス書」というジャンルのブームがいつまで続くのかわからないが、現在は、本書にも紹介されているサミュエル・スマイルスの『自助論』(Self Help)が大流行した明治維新後の日本に匹敵する時代状況なのかもしれない。ただし、前途壮大な夜明けの時代であった明治の青年たちとは違い、閉塞感の充満する平成のビジネスパーソンたちを対象とした出版物が、現在のビジネス書のブームの根底にある。 「トリセツ」なんてタイトツだから、中身は軽いんだろうな、なんて勝手に思って読み始めたら、意外や意外、中身はありすぎ、著者の姿勢には大いに共感するものを感じた次第だ。何が共感できるかといって、著者はビジネス本の著者たちを一方的にほめちぎるなんてことはいっさい行わず、是々非々の態度で、ときには辛口の評価もしているのが大いに好感がもてるのだ。 また、著者の好みも前面にだしているのも好感がもてる。たとえば「便所掃除すれば商売繁盛」というセオリーについては、科学的根拠についてはさておき、効果があるとする著者のコメントは私も賛成だ。また、あえて最近はやりの「マインドマップ」に飛びつく気にならないというのも著者と同じ。 また、PART6の「TPO別必読ビジネス書はこれだ」には、流行りのビジネス書だけでなく、古典も含まれている。腰をすえてじっくり勉強した人向けのガイドにもなっている。 もちろん、いわゆる「ビジネス書」と「実務専門書」は別のジャンルである。ビジネスパーソンであればモチベーションアップのためにビジネス書を読むのもいいが、自分の専門分野の勉強も欠かすわけにはいかない。この両輪があいまって初めて「できるビジネスパーソン」になれることは強調しておきたい。でないと、単なる「成功術オタク」で終わってしまうだろう。ここらへんまで踏み込んで欲しかったのであるが、それは期待しすぎというものか。 本書で特筆すべきなのは、「ビジネス書のトリセツ」(=取扱説明書)に終わらず、「ビジネス書の書き方」にまで踏み込んでいることだ。インプットをつづけていくと、おのずからアウトプットしたくなるというのはビジネス書の世界に限らず、どの世界でも見られる現象だ。自分自身がビジネス本の著者になろうと思う人も必読である。 ビジネス書をうまく活用して、人生で成功したい人には、ぜひ読むことをすすめたい。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「トリセツ」というよりも「現代ビジネス書概論」とでも言う方がぴったりくる,
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レビュー対象商品: 「ビジネス書」のトリセツ (単行本(ソフトカバー))
「トリセツ」というので、有名どころのビジネス書のポイントを適当に要領よくまとめた本か、と思っていたが、とんでもない。 この本の著者ほど、ビジネス書を深く読み込み、分析するとともに、 いかに読み、自分の人生に活かすか、(そして、ビジネス書を どうやって書くか)を知り尽くした人はいないだろう。 まず、ビジネス書を様々な角度から分類し、それぞれの特徴を解説する。 そして、どのように選ぶか、どのように買うか、そしてどのように読むか (読書術)を教えてくれる。 そしてこの本のメインイベントは、10大著者の解説である。 よくここまで特徴を捉えたな、と思う愛情深いコメントが 付されている。思わず、吹き出してしまうような、爆笑コメントもある。 特に、勝間和代さんに対する分析とコメントは、最高に面白い! (ここでは紹介できない) 最後の厳選ビジネス書90冊リストと、ビジネス書の分類マトリックス がすばらしい。この数ページだけでも、この本を買う値打ちがあると思う。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
膨大な「話題の自己啓発書」の「形態的分類学」,
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レビュー対象商品: 「ビジネス書」のトリセツ (単行本(ソフトカバー))
誰でもわかるほどの、ビジネス書、自己啓発本ブームですが、本書は巷に溢れるベストセラー本を、他を圧倒する読書量と、 「中身よりは、ビジネス書の「形態」を独自の視点で分類」によって、 読者にうまく全貌を見せる、独創的な読書ガイドです。 現状のブームがうまく整理できていて、結構、おもしろかったです。 読んでよかった点、役に立つ点: 1、他者を寄せ付けないほど、こんなに自己啓発本、ビジネス本を 必至で読んでいる人がやっぱ世の中にはいるんだな、すごいな、 ということがわかった点は、励みになります。 2、自分が読んだことがない、流行の著者のプロフィールや著書のいったん を知ることができて今後のガイドになり役に立ちます 3、何のためにビジネス書、自己啓発書を読むのか、という目的や読み方 などをうまく整理してあるので、現在のブームの全貌をうまく整理する ことができます。 4、自分で本を出す場合に、内容、体裁、売り込み方、ブランディング など、本の中身、内容と出版戦略のノウハウのキモを手っ取り早く知ることが できます。 5、売れるビジネス書の体裁、成功ルールがわかった。 6、巻末のベストセラーリストや必読リストはチェックリストになります。 あんまりよくなかった点: 1、最近のベストセラー本が多く、古典や掘り出し物的な良書はあまりない 2、売れている著者、有名人への嫉妬心丸出し。 3、ベストセラー売れっ子作家をうまく「形態学的」に分類してマップ していますが、内容別の言及があまりなく、表面的。もしかしたら、著者 のほかの本で言及しているのかもしれないけれど。 4、「ビジネス書10大著者のここが読むどころ」とあるが、こんなにページを 裂く必要があったのかどうか しかし、私にわかったことは、(本でも著者でも)「売らんかな」が目に あまるような駄本が多い中、結局、そういう本をさらにネタにして「他人の ふんどしで相撲を取る」といっては失礼ですが、そういうことを目的にした 読書をビジネスにするという、その「ビジネスモデル」の台頭にちょっと 驚いています。 例えがいいかどうかはわかりませんが、昔、カリフォルニアのゴールドラッシュ の時代に、金鉱目当ての流れ物よりも、ジーンズや道具を売った商人の ほうが着実に儲かったという話を読んだことがありますが、ちょうど、その ジーンズを提供しているようなビジネスモデルにあたるのでしょうか。 やはり他者との差別化とスピードが、どんな分野でも必要なんだということを 学びました。
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