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『ネイチャー』の翻訳に長く携わってきた著者は、「PART1 解説編」でこの雑誌を解体してみせ、どこから手をつけてどのように読めばいいのかを伝授する。いきなり論文を読むのはつらくとも、「News and Views」やコラムページの性質や位置付けを読んでいると、これなら読めそうという気がしてくるだろう。「PART2 実践編」では、『ネイチャー』に掲載された記事からピックアップされた、20のトピックスを実際に読んでいく。「バイリンガルの脳を見る」「クロード・シャノンを悼む」「べっこう猫のクローンは虎猫?」など、内容はバラエティ豊か。英文→解説→和訳の繰り返しでひとつのトピックスを読み、各トピックスの最後には、英訳問題と模範解答、科学英単語が載っている形式だ。
実践的な科学英語を教えながら、『ネイチャー』出版の歴史や翻訳の裏話やテクニックも明かされているこの本は、科学英語に興味のある人のみならず、翻訳の仕事をする(したい)人にも得るところが多いだろう。(佐々木順子)
本書の前半はネイチャーの歴史や記事の分類、読み方について述べてある読み物編。後半は実際の記事の抜粋を英語で読んだり、関連する文章を英作文したりする実践編だ。実践編で取り上げられている記事には、専門外の人にはわかりにくい、用語や研究の背景が大まかに説明されており、ここだけ読めば、ネイチャーを読むコツがつかめるようになっている。
既にネイチャーを英語で読みこなしているという科学英語の精通者にとっても、前半の読み物編には一読の価値があるうんちくが満載だ。科学英語が得意な人もそうでない人も幅広い層が楽しめる一冊といえる。
(日経バイオビジネス 2003/09/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
気楽にNatureを読み始めるために,
By しじみがい (奈良県生駒市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「ネイチャー」を英語で読みこなす―本物の科学英語を身につける (ブルーバックス) (新書)
科学雑誌の最高峰Natureの構成・特色を実例と共に紹介し,これからの読者に読むポイントを説いたもの。Natureは言わずと知れた最高級科学雑誌である。科学に関わる者なら目次だけでも目を通すものだが,初めて手にすると,あまりの豊富な内容に,どこにどんな情報があるのかしばらく立ちつくしてしまう。本書では,Nature各コーナーの性質を要領よく解説しており,間違いなくこれからの読者の一助となろう。 ただし,タイトルからは英語上達本の如き印象を受けるが,内容はもっぱらNatureを気楽に読み始めるためのアドバイス集である。 筆者の体験した科学翻訳ならではの訳出の苦労を行間から様々に伺いつつ,楽しく読了した一冊であった。
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高尚な科学を楽しむための良書です。,
By 漆原次郎 (千葉県市川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「ネイチャー」を英語で読みこなす―本物の科学英語を身につける (ブルーバックス) (新書)
『ネイチャー』に自分の論文が載ることは、メジャ-リーガーのオールスター出場、ハリウッド俳優のオスカー獲得に匹敵する名誉ではないだろうか(それ以上?)。科学雑誌数多くあるなか、最高権威とされるのが『ネイチャー』だ。そんな『ネイチャー』をごく普通の人も身近に感じられるようになるのがこの本だ。 科学書ファンなら誰もが知るこの著者は、『ネイチャー』の日本語版で翻訳をしていた経歴の持ち主(少年期を英語圏で過ごしたバイリンガルなのだ)。 後半の実践編は、『ネイチャー』の英文記事をピックアップし、英文→訳→解説→英作文という順で、実際に『ネイチャー』を読むことに挑戦してもらおうというもの。 とりわけ科学の分野では、英語を読みこなせるかどうかで、得られる科学の情報量は雲泥の差となるだろう。この本はそうしたことを再認識させてくれる。また、科学英語への接し方も示してくれる。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本物の科学英語を、本物の解説で,
By
レビュー対象商品: 「ネイチャー」を英語で読みこなす―本物の科学英語を身につける (ブルーバックス) (新書)
英語の専門家には理系の素養がない人が多い。一方、理系の専門家には英語の素養がない人が多い。 よって、科学英語の解説本には、トンデモ本が珍しくない。 ようやく見つけたのがこの本だ。 著者は、理系の専門家かつ日英バイリンガルで、 プロの科学翻訳家である。 著者の案内にしたがって読んでみると、 これまで難しすぎると思って敬遠していた『Nature』だが、 案外、一般人向けの部分が豊富なようだ。 本物の科学英語を読むための、最初の一歩に最適である。 この本に加えて、著者の翻訳業の力作である『知の創造』の英語版が 簡単に手に入れば、科学英語の最高の教科書となるはずなのに……、 それできないのが残念だ。
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