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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「トキワ荘」の光と影、漫画の裏歴史を知ることができる本,
By 狭山 "八国山" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作) (単行本)
これまで誰も知らなかった漫画史の陰の部分にスポットライトを当てた本。手塚漫画がどれほどに革命的なものであったか、量産体制への移行が制作の現場をいかに変えていったかなどについても、分かりやすく説明されている。そのほか、ラーメン店「松葉」が、実は「出前を取るための店だった」とか、「石ノ森章太郎の姉が安孫子に恋をしていた」とか、こまごました情報もかなり興味深い。ただ、併載の「赤い自転車」はカラーで見たかった。あと、どれか1作森安作品を載せるのならば、途中で紹介されている「こけし地蔵さん」の方が、むしろ森安らしくてよかったのではないか、とも思った。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
NHKのアレを観た人は買いましょう。,
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レビュー対象商品: 「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作) (単行本)
NHKの例のドキュメンタリー番組は、功罪両面もつものだと思います。で、あの番組が良くも悪くも心に残る方は本書を読まれるべきだと思います。 著者も書かれていますが番組とは逆の局面が見えてきて、何というか、ホッとするのです。 元トキワ荘仲間ではない、本当に周囲の人々を丹念に取材した成果です。 資料としてかなり貴重なものだと思います。 特に、素晴らしい写真を撮られた星さんは大ファインプレーでした。これが発掘されたのはある種奇跡。 値段は高いけど、私には買う価値がありました。 ところでこの頃(貸本末期から週刊誌隆盛まで)の漫画史を描写したものですと 絶版ですが「孤客」がおススメです。 手塚治虫や長谷邦夫も登場し、舞台も東京なので、私的にはこちらこそが裏トキワ荘かと…
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
キャバキャバキャバ,
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レビュー対象商品: 「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作) (単行本)
氏を知る人の多くは、多分、藤子不二雄Aさんの「まんが道」などで、間接的に存在を認知していたに過ぎないであろう、漫画の梁山泊・トキワ荘のメンバー、森安なおや氏の生涯を書いた一冊。逝去の今際の経緯、死去報道をした新聞は一紙だけで、しかも地方版のみの掲載だった事など、知る由もなかった細かい事実が列記されている所から本書は始まる。 読み進めるに従い、「無名の」、「忘れ去られた」という冠詞が、物悲しくも胸に迫って来る。 一方で、氏の人生そのものを俯瞰して考えると、周囲の人間が考えるほどに、氏は不幸ではなく、絶望も、他者からの評価さえも、その眼中になかったのではないかと思えてならない。 妻子や友人に囲まれ、金銭的な成功とはまた違う、氏なりの精神的な平穏を得ていたのではないだろうか。 藤子不二雄Aさんの「まんが道」を縦軸に、そして本書や『漫画に愛を叫んだ男たち』(長谷邦夫著)などを横軸に置くと、昭和という時代の、漫画が市民権を得るに至る過程の成長物語を、より多角的に、深みを増して楽しむ事が出来るようになると思われる。 個人的には、故石森先生の御尊姉が好意を寄せていた人が分かった事が、物凄く嬉しかった。石森先生の著作(章説 トキワ荘・春)では、曖昧にボカして書かれていたので‥‥‥。
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