登録情報
|
|
あなたのご意見やご感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これからもっとも有望なのは日本とアメリカ、そして中国としている予測は、果たして当たってくれるだろうか。,
By
レビュー対象商品: 「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理 (単行本)
最近の経済学は、実に様々な領域までも分析している。そして、この本はサッカーである。表題を見て少し疑問に思ったが、原題は「Why England Lose」であり、本書は日本版のために書き下ろした第2章を表題にしたようである。とはいえ、この国のことを実によく分析している。 よく、組織力を中心に動いているものの決定力不足といわれている日本のサッカーはこの国の文化だといわれるが、まったく当てはまらないという。 かつての弱小国でイギリス人監督やドイツ生まれのトルコ選手を入れて変わったトルコや、韓国、ロシア、オーストラリアを見事に引き上げたヒディング監督を例に挙げる。 むしろ日本の問題は、西ヨーロッパの国々のような国際試合ができにくいことに問題があるという。 そして日本は、西ヨーロッパの監督を入れるべきだと結論づけている。 この章のほかにも、PKは不公平なルールに見えるが勝率では変わらないとしている章や、ワールドカップを誘致しても決して経済効果は上がらない、サッカークラブは儲からないなどなど、経済分析を駆使して、サッカー界の常識を覆していく。 また、1872年から2001年までの2万という実に多くの国々の多くの試合を分析して、サッカーの強さを決めるのは、人口、国民所得、国際試合の経験だという。 このため、最終章でこれからもっとも有望なのは日本とアメリカ、そして中国としている予測は、果たして当たってくれるだろうか。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
データで通説を覆す「ヤバい経済学」のサッカー版,
By osakasoul (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理 (単行本)
たとえば4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)のような戦術論の本とも、決戦前夜―Road to FRANCEのような人間ドラマを描いた本とも違うけれど、サッカー好きなら万人に薦めたいサッカー本。少なくとも自分の知るかぎり、まったく新しいタイプのサッカー本(それは違う、こんな本もあるという人がいたら、教えてほしい)で、知的好奇心を刺激する読み物だった。ワールドカップの前でも後でもいいから、ぜひ読んでほしい(ちなみに、ワールドカップ前に読んだ自分としては、イングランドではなくアメリカに賭けようか、なんて思ってしまうのだけれど)。この本は、端的にいえば、経済学の手法を駆使してサッカーの世界を見た本、ということになるだろうか。経済学の手法を用いて世の中(社会)を見たヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するに通じるところがある。経済学者とジャーナリストが共著という意味でも、データを通して通説を次々に覆す爽快感という意味でも。 全体は「クラブ」「ファン」「代表」と分類されている。個人的に、もっとも興味深かったのは「クラブ」だ。紙面をにぎわす移籍市場がいかに非効率的か、たとえば大企業の海外勤務なんかと比べてリロケーションのケアがいかになされていないか。移籍市場の達人リヨンの話(ベンゲルだけじゃないのだ)。サッカーはビッグビジネスとよく言われるけれど、規模としてはたいしたことがないし、監督もスタッフもろくな人材がいないし、でもそれなのに企業と違って倒産する可能性が低いのはなぜか。PKは言われているほど理不尽なのかを、ゲーム理論と裏話(2008年チャンピオンズリーグ決勝、チェルシー対マンUの、誰も知らなかったPK分析!)とで徹底的に検証する話。分厚い本だし、ネチネチとくどいような部分もあるにはあるのだが、ページを繰る手が止まらない。 でも、人によっては 2 「ジャパン」はなぜ負けるのか 「Part 3 代表」 12 イングランドもなぜ負けるのか 13 「親指トム杯」は誰のもの? 14 コアから周縁へ あたりのほうがより興味深く感じるかもしれない。実際、世界のサッカーの中心は大陸ヨーロッパにあり、そのネットワークからいかに近いかが重要であるという主張は、咀嚼し、おおいに議論すべきものだと思う。そして、ヒディンクら「伝道師」の働き。トルコや日本、中国、アメリカがこれから強くなっていく理由。ただ、本書にはあまり南米のことが書かれていないが、現在のブラジルの経済成長の目覚ましさをみていると、もともと人口(母体)も多く、代表選手のほとんどがヨーロッパでプレーしているブラジルが、やっぱり今後も世界一なんじゃないかとも思うのだ。 Sportivaの連載なんかで共著者のサイモン・クーパー(サッカージャーナリスト)のことはよく知っていたが、クーパー節は健在でありつつ、良い意味で裏切られた良書。こんなサッカー本は、いままでになかった。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
相関関係と因果関係を偶に混同しているような気がします,
By マッハゴーゴー (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理 (単行本)
フットボールの国際試合は、3つのリソースと相関関係がある。1.その国の人口 2.その国の一人あたりのGDP 3.代表チームの経験値 これらの点に関しては、相関関係という言葉が使用していました。 又、よく言うオリンピックやワールドカップのイベントが開催国に及ぼす経済への影響のコンサルティングの試算には、いつも計算に信憑性がない、イベント側のポジショントークの域を出ないという疑念を持っていたので、アメリカのメジャースポーツを都市に移転した場合の経済効果をバーテというイベント側に肩入れしない経済学者の客観的な数値等を含めて説明した点は、非常にわかりやすかったです。更に、ワールドカップはせいぜい経済成長を押し下げないかもしれないが、日本のJリーグを見れば判るように、結局大きな箱物を建設してもJリーグで活用し切れておらず、寧ろ地元にとっては負担であるというのは、納得、是非、相変わらず、東京にオリンピックを誘致しようとしている石原東京都知事に経済効果はないという点をこれを読んで理解頂きたいです。尚、そうような大きなイベントは、国の幸福感を高める、「幸福の政治学」、「ユーロバロメーター」について記載していましたが、どのように幸福度を試算するのか詳しく書かれておらず、その点は不満でした。又、政治家が、大きなイベントを誘致する際に、経済効果ではなく、国の幸福感が増す事を掲げるようであれば、応援もしたくはなります。 但し、その前の代表の章では、代表が負けたりふがいない成績を収めると自殺が増加するのではなく、寧ろ、自殺を抑制する効果があると書かれていますが、この章はかなり統計の"トリック"を利用しているとまでは言いませんが、検証が甘いような気がします。例えば、失業やパートナー、大切な人との死別を体験した人がすぐ自殺を起こすのであれば、ワールドカップ期間中の6月の自殺件数は低いというのは、納得しますが、もし、失業や死別して一段落して(例えば3ヶ月、6ヶ月後)に急激に自殺率が高まるのであれば、ワールドカップもその期間中ではなく、一段落したデータを使用すべきですし、この章は、相関関係と因果関係を混同しているようにも見受けられました。 尚、全体としては、今までにない視点でフットボールを考察しており、分厚い本で時間は掛かりましたが、楽しめました。
あなたのご意見やご感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|