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37 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
業界批判は重要,
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レビュー対象商品: 「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21) (新書)
アニメーションの国策化は早晩に失敗するという意見には大筋で賛成でした。意見の客観性については、判断の難しいところですが、 そもそもアニメーション業界は、業界批判をする媒体がないと言う致命的な欠陥を持っている業界であると思っています。 アニメージュから日経Charactersまで、アニメ雑誌は他業界のメディアと違って、 「アニメが当たって欲しい、売れる作品が出て欲しい」と言う姿勢で、 制作会社からの情報をサブリミナルしているだけという状況は、一業界として余り健全とは言えないと思っていました。 業界に対してちゃんと問題点を指摘出来るような媒体が、存在しなければ、いつまで経っても、アニメーターの給与体系の改善など、 収益改善のためのビジネスモデルの構築など、長年叫ばれていた問題を解決するための業界再編が行われず、 業界自体が消滅してしまうと言う最悪の事態を避けれらないのでは?と思います。 こうした正論は、まず発言することが最も重要だと思うので、そう言った意味で、星は4つです。 結果として、「産業政策について、経済産業省が後押して成功した産業はない」という根強い意見に、 新たな正当性を与えるであろうことは十中八九間違いないと思いますが、 それとは別に、省庁に良いようにされた後に、業界が停滞するという著者の予想する結末よりは、 省庁を踏み台にしてステップアップするようなしたたかさを業界には、希望します。
44 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
一部二部を分冊してもよかったかも,
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レビュー対象商品: 「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21) (新書)
読む人の興味しだいで感心する部分とまったくいらない部分が分かれる本。個人的には所詮は娯楽である以上、漫画やアニメをあまり無闇に哲学的に 捉えるのは娯楽の躍動感を無視した頭でっかちな考えに過ぎると 思うので、第一部は無味乾燥な内容でしかなかったが、第二部はこの業界の 経営体制の貧弱さに対する憤慨がこめられていてなかなか読ませてもらった。 結構すでに俎上に挙がっている話しだとは思うが、一般論壇でアニメ業界 のさまざまな意味での貧しさを正面から説いたのは評価に値すると思う。 アニメ業界が夢がある業界になるのはまだまだ先か、それともすでに終焉が 来ているのか。思想よりもまずは安定したメシから始めましょうよ、と 単純に言ってくれれば話は簡単にまとまるのだけど、第一部でアウトローな 左派思考を展開しているので、みずから自説の着地点を難しくしている ところが難点か。
29 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
表題通りの内容か?,
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レビュー対象商品: 「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21) (新書)
本の趣旨は、第2部の冒頭にある「ぼくたちのまんが・アニメに国は口出ししないで」ということに尽きる。その趣旨から考えると、本の前半3分の2を占める大塚の戦前〜戦後のまんがにおける身体論などは、趣旨とはほとんど関係なく不要だ(これはこれとして興味深い論だが)。「ジャパニメーションがなぜ敗れるか」を知りたくて読んでるはずなのに、「プロレタリア詩人・小熊秀雄」のことが何十ページもわたって出てくるというのは、いささか閉口する。また、同書の中では再三「ぼくら、まんが・アニメ関係者」と強調するが、ぼくたちにしかサブカルは分からないという特権意識がありありと見えてかなりうっとうしい。最後には「サブカルチャーが国家に支援されるのは負け」とし、「ぼくはその負け方は絶対に拒否します」という力の入り方が怖い。 ただ、誇大に喧伝される「コンテンツ産業」なるものの市場規模がいかに小さいかとか、コンテンツでハリウッドに勝てるんじゃないかというのが幻想であるということをデータから論証している。最近「ジャパンクール」礼賛一辺倒に陥っている現状に、本書は冷水を浴びせる貴重な1冊だ。
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