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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
世界のホンダの映画人生,
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レビュー対象商品: 「ゴジラ」とわが映画人生 (ワニブックスPLUS新書) (新書)
『【東宝特撮Blu-rayセレクション】 ゴジラ(昭和29年度作品)』を始め、東宝特撮作品の数々で、世界中の映画ファンの心を掴んできた映画監督、本多猪四郎。1994年に、実 業之日本社から出版された彼のインタビュー集を新書として復刊したのが本書。長らく 絶版になっていたものが、本多監督の生誕100年(2011年)を記念して、安価で、再出 版されたことは素直に嬉しい。巻末には、息子の隆司氏による新書版のあとがきが追 加。 本多監督が、山形での幼少期から、上京して初めて映画と出会い、念願の映画界(東 宝前身のPCL)に入って、特撮作品の大家になって行った過程を時系列で語っている。 と同時に、自身の映画製作の哲学や各作品の思い出や自身の評価も語っており、映 画ファンには頁を繰るのが楽しい。反面、あまりにサラサラと読めてしまい、頁が残り少 なくなっていくのが寂しいぐらい。 それにしても、読んでいる最中に強く感じるのは、言葉の端々から滲み出る本多監督 の人柄の良さだ。戦争という時代の荒波に呑まれ(そして戦後は、東宝争議)、40歳と いう年齢で長編作品デビューという、決して恵まれていたとはいえない自分の監督人 生に対しても、決して恨みがましいことを言わず、物事を淡々と受け入れる自然体。自 分の監督としての名声や作品の評価にしても、過小評価する謙虚さ。そこには、映画 監督特有の強烈な野心や我はない。それでいて、面白い作品を作ろうという明確な ヴィジョンとぶれない映画哲学は持っている。こういった姿勢があったからこそ、円谷英 二氏と二人三脚で、特撮作品の傑作を次から次へと連打することが出来たのだろう。 同僚の黒澤明同様、世界の映画ファンにも本多作品は(円谷氏の名前とセットで)、良 質の怪獣、SF作品の代名詞として知られている。一般的なファンだけではない。スティ ーブン・ソダーバーグのように、『マタンゴ [DVD]』(ソダーバーグは幼少期に観て、マッ シュルームが食べられなくなったとのこと!)を傑作SFとして挙げる現役の映画監督な どもいる。次の100年に向けて、本多作品は、ますます輝きを増し、新たなる世代の映 画ファンの心を掴んでいくに違いない。
5つ星のうち 4.0
お人柄を偲ばせます,
By り (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 「ゴジラ」とわが映画人生 (ワニブックスPLUS新書) (新書)
ご子息によるインタビュー集の再刊だが、ファンにはいつも穏やかで大らかで、しかし家族にとっては気難しかったという辺りが、先年亡くなった筆者の師匠を連想させる。こちらも時代背景が語られているが、ほとんどが映画に関することだ。おそらく、それ以外考えていなかったのだろう。
5 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
映画監督・本多猪四郎を知る格好の書,
By 蒼い風車 (鹿児島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「ゴジラ」とわが映画人生 (ワニブックスPLUS新書) (新書)
16年ぶりの復刊である。しかし、私は今回初めて手に取る。当時は、まだ怪獣だけに興味を持つ怪獣少年であった。怪獣少年自体も、既にマイノリティーであった。怪獣少年が成長すれば、本多猪四郎氏は無視できない存在になる。 本書は本多猪四郎氏のインタビューである。手元には、本書以外に二種の本多猪四郎氏のインタビュー集がある。一つは東宝から発行された東宝SF特撮映画シリーズVol.2〜5に収録された長編インタビュー(以下、東宝編)、もう一つが93年に学研から発行された「ゴジラ大百科[メカゴジラ編]」に収録された中編インタビューである(以下、学研編)。この二編と比べると、怪獣少年の観点からは、やはり東宝編に収録されたインタビューに軍配を上げざるを得ないと言うのが正直なところである。 特撮映画をじっくり語るのは、何より東宝編だ。撮影時の裏話も豊富で、実に興味深い。 学研編は、本書と東宝編の正に中間に位置している。裏話と共に作家としての一面も感じ取れる。撮りたかった企画や、血液型・好きな色などプライベートな質問もあり、独自の魅力を持つ。 そして本書は、残念ながら、東宝編と比べれば特撮映画の其々にはあまり触れられていないが、生い立ちや初期作品の製作秘話など今まで語られなかった話があり、そして映画監督・作家としての姿勢が、静かな言葉の中に確固たる自信を持って語られるところに、大いに魅力を持っている。 「特撮映画で有名な本多猪四郎監督」の本としては、ちょっと寂しいが、「映画監督・本多猪四郎」の本としては、これに優るものは、今はないかもしれない。 それにしても、この三種のインタビューでは「オール怪獣大進撃」や「メカゴジラの逆襲」といった、(私がとても好きな)後期名作があまり語られていないのが残念だ。生前に後期作品に対して質問したマニア諸兄は、是非とも何らかの形で公にして頂きたい。
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