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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本来相手があっての社会性である「コミュニケーション能力」を個人に内在する力のように考えるのは間違い,
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レビュー対象商品: 「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット) (単行本(ソフトカバー))
ひとつになろうニッポン(フジテレビ)絆プロジェクト(TBS)つながろうニッポン(日本テレビ)このあたりがテレビ局の震災支援のスローガンである。 やはり私は違和感を持つ。 「なぜ一色に染まらなければならないのか」 「なぜそう思わないと排除されるのか」 本書で扱う「コミュニケーション力」もまた同じ。これがないやつは「一様に」周りから蔑まれている 大学生の間では「コミュ力」と略称され、就職はこれがあるやつが一番有利、 ないと就職できないと言われている。 だが、本来相手があっての社会性であるはずの「コミュニケーション能力」を個人に内在する力のように 考えるのは間違いである。 というのが本書の主張である。 全面的に賛成。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
コミュニケーションは個々の資質と能力なのか、,
By 翠云 "輳" (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット) (単行本(ソフトカバー))
朝日新聞で紹介されていて、手に取りました。心理学者が書かれた本かと思ったら、ロスジェネ世代の社会学者の書かれた本でした。コミュニケーション力、組織力を求めたり、重んじるのが、日本。個々の人間同士の関わりを総合してコミュニケーション力と称して能力があるとかないとか、判断するのが、よいのだろうか。そのモノサシで人を雇うか雇わないか決められてしまう。怖い世の中だとは思う。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「コミュニケーション能力」の背景にあるものについて、関係性の文脈から迫る,
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レビュー対象商品: 「コミュニケーション能力がない」と悩むまえに――生きづらさを考える (岩波ブックレット) (単行本(ソフトカバー))
著者が述べているように、コミュニケーション能力に代表される「○○能力」や「○力」といった言葉には、個人の能力に帰する面を強調する傾向があり、本来 は他者との関係の中で語られるべき能力であるコミュニケーション能力が、客観 的、定量的にはかることができるような印象を与えてしまっている。 その結果、その能力が就職時に必要とされる個人の資質として社会的に何となく 受け入れられているというのが現状であろう。 本書では、このような問題点を指摘し、コミュニケーション能力は、個人の能力 や文脈に落とし込んだ枠組みでは本質を捉えられるものではなく、人や物との 関係性を具体的につめた文脈での分析が必要であると主張している。 そして、コミュニケーション能力の背後にある「生きづらさ」という要素にも分析を 加えている。 本書の構成としては、このような問題点の提起をまず第1章で行い、その後は、 不登校の事情から生きづらさの原因を探ったり、不登校を起こす人たちと、不登校 に陥る人たちの分析手法についてもふれている。そして最後には、小学校時代に 不登校の経験をお持ちの著者の視点から、生きづらさ等について分析を加えている。 コミュニケーション能力を語る際には、関係性の文脈の中で語るべきという著者 の主張は秀逸であり、まさに同じ人間でも入る環境によって言動が大きく異なる ことがある事実を鑑みれば、著者の主張の説得力は非常に高い。この点だけでも、 不登校や生きづらさについて深く考える契機を与えてくれる本と言える。 ただ、著者のこれまでの研究をつなぎ合わせたような箇所があったり、著者の個人 的な経験や生育環境に割く分量が全体のバランスから見れば大きかったりする部分 が気になるかもしれない。
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