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しかし、公開されている市場は、さまざまな相場観を持つ投資家の見解を集約することによって価格を発見していく機能を持っている。著者は、その本来の役割を果たしていくためには、「行き過ぎた買い」への抑止力として「カラ売り」が広く投資家に認知され、運用メニューに加えられるべきである、と言う。
著者がどのような経歴を経て、現在の会社(投資顧問業)を主宰するに至ったかは、明らかにはされていない。だが、本書には証券会社の営業姿勢に対する強い不信感と、それに対する一般投資家のスタンスに対する強い危機感を、少しでも共有してもうおうとする意図がある。たとえば、投機的なトレーディングを指向しているのにもかかわらず、もっと長期的であるべきファンダメンタルズによる銘柄選択を行ってしまうという矛盾だ。投資家にとっては、本書を読むことで、株式投資の幅を広げることができるメリットがある。構成は、「カラ売り」の制度的な側面の紹介から、実際に証券会社で信用取引口座を開設するする方法、「カラ売り」の効用、その「定石」と実際の事例に則した紹介まで、内容は多岐にわたっている。
「カラ売り」という手法は、一部のプロ投資家のみが行うべきものであり、自分たちには縁がないと決めてしまっている投資家にとっては、手にとってみる価値のある本だといえる。(杉 良介) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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「カラ売り」という言葉を聞いたことはあっても,その実態まで理解している人はごく限られる。まして実際に手がけたことのある経験者となると,一般の「サンデー投資家」の間にはほとんど見当たらないはずだ。著者は「証券会社がタブー視してきた」カラ売りをあえて推奨し,その実態と仕組みを詳細に解説する。戦後,一貫して続いてきた右肩上がりの高度成長が終わりを遂げたいま,「株価が下がることを前提に儲けを狙う」カラ売りのテクニックと実践術を説いたこの本は,読みやすいノウハウ本としても十分価値がある。
「信用取引の買いは進めても,その対極にあるカラ売りはタブー視してきた」証券会社の体質を知り,日本の証券市場が現在も抱えている根本的な問題点について理解を深めるためにも,格好の「裏教材」として使える一冊。実際に投資ノウハウ本として使うなら,「相場は借金をしてまでやるものではない」という筆者の忠告だけは忘れずに。 (ブックレビュー社)
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内容(「BOOK」データベースより)
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1945年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。1994年、投資技術コンサルタントとしての投資顧問を目指し、ライジングサンアセットマネジメント株式会社を設立。現在、代表取締役。テクニカル分析に基づく相場のトレンドを軸とした株式・オプション買いの売買を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)