著者の基本的なスタンスは、あくまで相場の流れに逆らわず、謙虚を旨としつつ、現物の買いとカラ売りを相場のプロセスに沿った形で組み合わせていくべし、というものである。著者の指摘によれば、「カラ売り」は株価を構造的に持ち上げようとする証券会社の作った勝手なレトリックであり、かつがれるとリスク無限大の手法となってしまう。そのために、著者はその売買ルールの遵守にややくどいと思えるほど、ページを割いているのである。
日本の個人投資家の不幸は、相場の天井近辺において「マスコミなどの周辺情報から儲かった話を聞いた」、「証券マンが熱心に勧めるから」といった“雑音”などにより、合理的判断を失ってしまうことにある、と著者は考えている。そこで、投資手法の選択肢を増やすための「カラ売り」を紹介している。著者が本書で紹介しているように、「千株でもカラ売りをやってみることによって、相場を違った角度で見られるようになった」という投資家からの手紙も、あながち手前味噌とは言いきれない。
必ずしも即効薬とはなりえないが、株式投資に対する戦略の幅を広げたい投資家には、前著『カラ売り入門』とあわせて読破することをおすすめしたい。(杉 良介)
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
お勧めしません,
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レビュー対象商品: 「カラ売り」の実践―出動と利喰いのポイント (単行本(ソフトカバー))
本書は株価が上昇してきて一番天井を打ったときを狙ってカラ売りする方法が書かれています。売り時を判断する方法は著者独自のVチャートという株価と出来高をグラフ化したものを使用していますが、一番天井を狙うハイリスクな投資にしてはあまり当てにならない方法のように思えます。第二章には成功例が出ていますが「楽勝」「大勝ち」などの文字が並び不信感が募ります。カラ売りは勝率が高いということなので勝率を載せてほしいと思います。 また、損切りの基準は10%逆行を基本にしていますが、10%逆行していてももう少し粘っていれば儲かっていたなどという記述もあり基準が曖昧だと思います。 あまり参考になることのない本でした。お勧めしません。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
どのようなタイミングで仕掛け、そして手仕舞うのか,
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レビュー対象商品: 「カラ売り」の実践―出動と利喰いのポイント (単行本(ソフトカバー))
経験豊かな著者が、カラ売りをどのようなタイミングで仕掛け、そして手仕舞えば良いのかを、実際のチャートをもとに説明されている。説明は分かりやすく、カラ売りの経験がある者だったら、現実に適用できるだろう。成功したパターンだけではなく、失敗のパターンも示されていて面白い。カラ売りの定石の一つを学ぶのに良いと思う。この種の本は多くがそうであるように、その手法でいかにも儲けられそうな気にさせるものであるが、カラ売りには独特のリスクもある。実際にやるには自分自身でその効力を検証する必要があろう。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
実践しなければわからない,
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レビュー対象商品: 「カラ売り」の実践―出動と利喰いのポイント (単行本(ソフトカバー))
本書は2000年の出版。空売りは悪者扱いされがちといった記述があるが、2004年の今では、これはちょっとそういう時代ではなくなったという印象があります(といいつつ、私はカラ売りは未経験ですが)。また、株価が上昇した時に株を買いたくなるという感覚は一般的なのかもしれませんが、私は逆です。こういう点では、本書の冒頭の記述はやや古さを感じさせるものがあるものの。カラ売りの基本的な留意点について(厳格な損切り。、大儲けはねらわない、「買い」を補完するもの、天井圏で売るなど)について整理されて記述されており、未経験の私にとつては参考となるところがありました。後半の具体事例は、直接的には自分が実践していく中でしか身に付かないものだと思いますので、直接的な参考にはなりにくいと感じました。
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