日米開戦のきっかけになった誤訳、ダイアナ妃の招いた誤解、世界には通じない「グローバル・スタンダード」の意味等、近現代史のさまざまな場面での誤解、誤訳を紹介する。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
団塊の世代に「常識の落とし穴」を教える目からウロコの一冊,
By the reader (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史 (新潮新書) (新書)
「エコノミック・アニマル」「日本人は12歳」「ウサギ小屋」等のフレーズは、戦後生まれで高度成長の日本で育った団塊の世代の頭に刻み込まれている懐かしい言葉である。その常識的な意味に「ちょっと待った!」をかけるタイトルと帯にひかれて買った。だれしもが信じてきた常識を鵜呑みにすることがいかに危ふやなことか、専門的でありながら読み易い論証がなされており、目からウロコの一冊。一見些細な英語の誤読・誤解に始まり、それが社会的通念となって定着して一人歩きし、時には大騒ぎとなって、誰も疑ってかからなくなるか、恐るべきものがある。英語と日本語のかゆいところに手が届く著者の高感度さに脱帽すると共に、日本人が英語の実力をもっともっと磨かねばならないことを啓発される本でもある。 著者の高度な英語経験が駆使されているが、夏目漱石、魯迅、ダイアナ妃、ブッシュ・シニア、ブッシュ・ジュニアなどのエピソードもこの本を親しみやすくしている。 調べてみると著者は外交官でありながら日本人の英語のレベルアップに役立ちそうな本を何冊も書いておられる。著者の熱心な啓蒙意欲に敬服する。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本人の心を健全にさせる本,
By 一言居士 (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史 (新潮新書) (新書)
何気なく買ってみて読んだら、掘り出し物だった。日本人を侮蔑する外国人の発言として有名なものの多くが実はそうでなかったということを地道な調査で検証した好著である。日本人は外国人にこんなに批判されている、日本人はこんなにつまらない人種だとマスコミ、評論家からり返し聞かされてきて日本人に自信をなくさせてきた言葉が、実はこともあろうに日本の自虐的マスコミ関係者の基本的英語能力の欠如からくる誤解が原因であったことを喝破した本である。著者は惻隠の情から誤解、誤訳をした新聞記者の特定を避けているが、引用の記事などを原典にあたれば簡単に特定できよう。半ば意図的に誤訳、誤解をしたこれら新聞記者達の責任はどうなるのだろう。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
歴史さえ変えてしまう言葉,
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レビュー対象商品: 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史 (新潮新書) (新書)
誤訳ばかりでなく、同じ単語でも各国の文化による受け止め方の違いは、外国暮らしではしばしば遭遇する。海外に出て8年目の私も、時に頷きながら、また筆者の貧欲なまでの綿密な探究心と調査に頭の下がる思いで読んだ。 それにしても、国交に携わる方々の任務や責任は大変なものであるとあらためて感じる。 通訳や報道でのたったひと言が国同士を険悪にさえしてしまうのだ。 この本を読み、ロマンポランスキーの名画「赤い航路」を思い出した。 一個人といえど、相手にしてみればその国のスポークスマンであり、私も発言には気をつけなければと思った。 和製英語「グローバル・スタンダード」には笑った。都知事が国祭会議の席上で使ってしまうのも問題だが、 外交官である筆者のあくまでも中立的で客観的な見方と分析、時折挿入される人間味のある自身の話が温かい読後感で、
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