1戦後補償か共存圏建設が必要と考え 「半世紀前の経験を意識する派」。 2たまたまアジア風に興味を持ったと いう、「サブカルチャー享受型」。 3欧米の視線を借り直し、エスニック に関心を抱く「東洋趣味型」。 4アジアン・ドリームを胸に、日本を 飛び出す「フロンティア志向型」。
――あらためて言うまでもありませんが、近年、アジア全域でドラマやファッション等のポップカルチャーが共有され、流行現象となっています。それらを表層的と批判する向きもあるようですが、文化の「受け手」から「発信源」へと転じた力が、新世代の世界観をも変えている事実は注目に価すると思います。 今回、この新しい潮流の解読に挑む著者は、アジア各地を現地取材してきて、その変化を目の当たりにしています。本書では学際的な分析手法を用いて、鋭い洞察に満ちた意欲作に仕上がりました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
日本語をしっかりね,
レビュー対象商品: 「アジアン」の世紀―新世代が創る越境文化 (中公新書ラクレ) (新書)
文章表現がしつこい、くどい。そして読者に対する挑発的な言葉遣いが多い。 その裏には著者が自信の説に酔っている姿とその思い上がりが見え隠れする。 読んでいてストレスが溜まる。イライラする。 文章の末尾は、 〜だろう。 〜だろうか。 〜らしい。 〜ようだ。 ばかり。 日記じゃなくて出版本なんだから、 読む人が居ることを前提にして書くべきだ。 内容を楽しむ以前の問題。 この程度の文章しか書けなくて、よく新書を刊行したなと思う。 著者は、本当に東大卒?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
グローバリゼーションがもたらす負の側面は視野に入っているのか?,
By カスタマー
レビュー対象商品: 「アジアン」の世紀―新世代が創る越境文化 (中公新書ラクレ) (新書)
私は「アジア」好きなので、この本はそれなりに面白く読んだ。斬新な視点で記述・分析している点は評価できる。しかし、たしかに「アジア」へ行く航空券や旅行が安くなり、また「アジア」留学をする若者も着実に増えつつあるのは事実だが、「お気軽に」アジアに行くことが一般的なのは、まだまだ都市部の中間層のみに限られた現象であり、決して一般的・普遍的になっているとは言い難いのである。 著者は、著書の中で「OL週末旅行」という言葉を使っているが、「OL週末旅行」などが気軽に享受出来るのは、それこそ都市中間層の、それも多くはパラサイトシングルの女性たちであり、地方のOLの間では、まだまだ一般的な現象ではない。実際、地方から、成田や関西などの最寄の大きな空港に出るのだけでも、半日~1日はかかるのが普通であり、その運賃も、場合によっては、ソウル・上海・台北など、近場のアジアの都市に行くツアー代金よりも高くついたりする場合もある。著者は地方出身者でもなく、地方在住経験もない、ましてや小学校から四谷雙葉学園というお嬢様育ちだから、この感覚や実態に目が向いていないのだろう。 また、「アジア」に向かう日本の若者やOLたちが増えたとしても、それが即現地の若者との認識の格差を縮小することにつながるとはいえないであろう。むしろ、全部とは限らないが、逆に無防備な「目に付く」日本人が増えることによって、現地の反感を助長し、対日イメージを悪くすることさえある。その一例が、記憶に新しい中国の「反日デモ」でもあるだろう。 グローバリゼーションは、確かに越境する人々を増やし、著者が強調するように、境界を超えた都市文化(グルメ、ファッション、大衆文化など)の形成に働く側面はあるが、グローバリゼーションの負の側面(つまり、「格差」の拡大、たとえば中国の沿海都市部と内陸農村部、日本における都市と地方や、階層格差の拡大)にももう少し目を向けた記述がほしかった。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
トレンドとしての「アジア」への懸念,
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レビュー対象商品: 「アジアン」の世紀―新世代が創る越境文化 (中公新書ラクレ) (新書)
バリに何度も通う日本人たち、あるいはアジアに定住する日本人の増加、アジアのエンターテイメントが日本で流行、などいつの間にか、「近くて遠い、先進工業国の日本とは対極にあったアジア」から「共感するアジア、楽しませてくれるアジア」へとその地位を変えてきています。著者は若い東大卒の女性作家で、文化という面から各地での調査も含め、詳細に分析されています。また、女性らしい感覚も取り入れた珍しい著作だと思います。 私自身は東アジア、東南アジアで長年、広くビジネスを行なっている者で細かい点については、いろいろ異見がありますが、トレンドとしてのアジア文化に関する本としては評価できます。 しかしながら、アジアで日本人に身近なのは特定の観光地や料理であったり一部の都市住民であるだけで、本当の全容はまだまだ日本人には理解されていないと思います。その実、アジアに旅行はするものの、台湾と香港の区別すらできない若い女性の起業家がいました。 冬ソナブームで韓国への好感度が急増、というのは政治・経済の力を超えるおそるべきミーハーの力ですが、一部をすべてと勘違いしている表層的な現象とも言えなくはないでしょうか。
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